自分たちの不調に不満を募らせるスティーラーズ守備陣、「説明はできない」
2024年12月26日(木) 12:17
つい数週間前まで、ピッツバーグ・スティーラーズは10勝3敗と好調で、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区の王座を狙える位置にいた。
しかし、11日間で3連敗を喫したことで、スティールシティは動揺している。
現地25日(水)にカンザスシティ・チーフスに大敗した原因は多岐にわたる(ワイドレシーバー/WRジョージ・ピケンズがケガから復帰したにもかかわらず、スティーラーズはわずか10得点に終わった)が、不満が渦巻く試合後のロッカールームでは、直近の3試合ですべて27点以上を相手に許しているディフェンスの立て直しに焦点が当てられたようだ。
『93.7 The Fan(93.7ザ・ファン)』によると、スティーラーズのラインバッカー(LB)パトリック・クイーンは試合後に「説明はできないけど実際に起こっている」と報道陣に語ったという。
「それについては話し続けているけど、誰も行動していない。誰もがやるべきことをやらないんだったら、俺たちにそんな余地はない」
水曜日、守備陣の失敗はチームのすべての側面に影響を与えていた。
『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、ケガを抱えるクオーターバック(QB)パトリック・マホームズを追い詰めることができなかったスティーラーズは、チーフスに対するプレッシャー率が今シーズンで最も低い17.9%にとどまったという。公平を期すために言えば、冷静なマホームズは2週連続で見事なクイックパスゲームを駆使し――水曜日には平均2.34秒でパスを投げ――スティーラーズのセカンダリーを圧倒した。
マホームズは今回の試合でシーズン最多のパサーレーティング(127.1)をマーク。320パスヤード、タッチダウン3回、インターセプト0回という成績は2021年シーズン第11週以来の好成績となった。
スティーラーズのセーフティ(S)デション・エリオットは試合後に「まず、相手がワイドオープンになるなんてありえない」と話している。
「それが最初の問題だ。とにかく自分の仕事をしろって話だ。コミュニケーションは取れていたと思う。みんなが仕事をちゃんとやっていなかっただけ。だから、また最初からやり直しだ。もうシーズン第18週だ。シーズン第18週にこんな問題を抱えているべきじゃない。こんなの第1週とか第2週の問題だ。どこで道を踏み外して、前とまったく違うディフェンスになってしまったのかは分からないけど、本来の自分たちを取り戻さないといけない」
93.7ザ・ファンによれば、ベテランディフェンシブタックル(DT)キャメロン・ヘイワードは「10人が自分の仕事をしても、1人がやらなければ俺たちはだめになる」とつけ加えたという。
過去3回の敗北はいずれもポストシーズンに進出するチームに喫したものだが、誇り高いフランチャイズにとっては歴史的な低迷となっている。スティーラーズが最後に14点以上の差で3連敗を喫したのは1988年で、最後に3試合連続で25点以上を許したのは2018年だ。また、『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、3試合の得失点差が-50以下に落ち込んだのは、過去35シーズンで2回目の出来事だという。
『The Athletic(ジ・アスレチック)』によれば、LBアレックス・ハイスミスは「こんなパフォーマンスを何週間も連続で続けるのは間違いなくもどかしい」とコメントし、こう続けたという。
「自分たち自身を見つめ直して、現実を受け入れるしかない。出場が保証されている試合があと2回しかないことを認識しないと。やるべきことが何であれ、集中して取り組まないといけない」
スティーラーズはレギュラーシーズン最終戦のシンシナティ・ベンガルズ戦で立て直しを図ることを目指すだろう。
【RA】