フィラデルフィアで見覚えのある環境がニューオーリンズにできつつある。

フィラデルフィア・イーグルスのクオーターバック（QB）コーチだったダグ・ナスマイアーが、ニューオーリンズ・セインツの新攻撃コーディネーターとして雇用された。『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロ、マイク・ガラフォロが現地20日（木）に伝えている。

ナスマイアーはセインツのヘッドコーチに就任した元イーグルスOCのケレン・ムーアを追う形でビッグイージーへ向かう。ナスマイアーがコーディネーター職を得るのは初めてだが、プレーコールについてはムーアHCが自ら執ることをすでに発表済みだ。一方で、ニューオーリンズに向かうこと自体は初めてではなく、54歳のナスマイアーは1994年にアイダホ大学のクオーターバックとしてセインツからドラフト指名を受けている。

ムーアとナスマイアーは2024年にイーグルスのスコアリングオフェンスをリーグ7位まで押し上げ、チームをスーパーボウル優勝に導いた。その2人がこれからは、昨シーズンに得点で19位、獲得ヤードで30位に沈んだセインツ攻撃陣の改善に努めることになる。

ムーアとナスマイアーは過去7シーズンにわたって共闘してきた。これは、ムーアのNFLでのコーチングキャリアと等しい。

2人は2018年にダラス・カウボーイズのコーチングスタッフに就任。ナスマイアーはタイトエンド（TE）コーチで、ムーアはQBコーチだった。ムーアは2019年から2022年にカウボーイズのOCを務め、ナスマイアーはその下で2020年から2022年にQBコーチの役割を担っている。ムーアがロサンゼルス・チャージャーズのOCとなった2023年には、ナスマイアーがチャージャーズのQBコーチとなった。同じ組み合わせでイーグルスに移った2人は、チーム史上2度目のスーパーボウル制覇を果たすのに貢献している。

コンビを保ったまま、ムーアとナスマイアーはセインツ立て直しに向けた道を歩む。今度のムーアは新人ヘッドコーチであり、ナスマイアーは初めて攻撃コーディネーターの役職に就いた。

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