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11シーズンを戦ったカウボーイズGザック・マーティンが引退へ

2025年02月21日(金) 11:14


ダラス・カウボーイズのザック・マーティン【AP Photo/Jeffrey McWhorter】

ガード(G)ザック・マーティンの輝かしいNFLキャリアが終わる。

マーティンがダラス・カウボーイズに引退の意向を伝えたと、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロ、マイク・ガラフォロが現地20日(木)に報じている。

キャリアに幕を引こうとしているマーティンは、11年のNFLシーズンのすべてをカウボーイズで送ってきた。プロボウルに9回、オールプロのファーストチームに7回、オールプロのセカンドチームに2回選ばれており、2014年にはオフェンス部門年間最優秀新人賞の投票で2位に入った。NFLの歴史において、マーティンはガードのオールプロファーストチーム選出回数としてはランドール・マクダニエル、ジョン・ハナと並ぶ最多タイで現役生活を終える。

マーティンがカウボーイズに与えたインパクトの大きさは、昔ながらの統計では測りきれない。しかし、キャリアを通じてマーティンを追いかけてきた者なら、マーティンがチームにとってどれだけの価値を持つ存在かを知っているだろう。マーティンは出場したすべての試合に先発(162試合に加えて、プレーオフで9試合)し、注目されていなかったミシシッピ州立大学出身のクオーターバック(QB)ダック・プレスコットがスターシグナルコーラーへと成長するのを助け、デビューからの3シーズンでNFLのラッシングリーダーに2度輝いたランニングバック(RB)エゼキエル・エリオットのために道を切り開いた。

フィールド上でもサイドライン上でも顔ぶれが変わっていく中で、マーティンは変わらない存在としてとどまりつづけた。マーティンはNFLでも――ポジションを問わず――最も信頼性の高い選手の1人であり、キャリアを通じてほとんどのシーズンでプロボウルおよびオールプロに選ばれた。マーティンは32歳という年齢で昇給を求めてさえいる。

現契約が1年を残すばかりとなり、2024年がラストシーズンになる可能性があると承知していたマーティン。引退記念的な活動は行っていないものの、NFLでの時間が終わりつつあることは認めていた。手術でシーズン終了となるケガを負った際、その可能性はさらに高まっていた。

カウボーイズのレジェンドがプロフットボールの世界を後にする。いずれ殿堂入りすることは確実だろう。カントンに迎えられるまでのカウントダウンが、正式にスタートする。

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