NFLは、選手たちにルールの範囲内で楽しんでもらいたいと考えている。

そのため今シーズンは、スポーツマンシップのさらなる徹底を掲げ、暴力的または性的なジェスチャーへの取り締まりを強化する方針を明らかにした。

現地21日（木）、NFLの審判規則アナリストであるウォルト・アンダーソンはこう語った。

「銃を撃つ、銃を振り回すといった動作の模倣や、のどをかき切るジェスチャー、性的な示唆を含む不適切なジェスチャーなど、スポーツマンシップに反する行為が133%も増加しており、これらは重点的に取り締まる対象となる」

「審判団はこれを各チームに強く伝えた。これはリーグとして積極的に取り組みたい分野のひとつに過ぎない。選手たちには感情表現の方法は数多くあり、その中には非常に創造的で、時にスタジアムを盛り上げるものもある。だからこそ、そうした健全な部分に集中し、不適切な行為には及ばないでほしい」

4月にNFLは禁止行為の対象を拡大し、新たに“ノーズワイプ（鼻をぬぐう）”のジェスチャーを加えた。リーグ幹部のトロイ・ビンセントはその理由として、ギャングとの関連が連想されると説明している。

アンスポーツマンライクな行為に関する現行ルールには、次のように記されている。

「暴力的なジェスチャーには、のどをかき切るしぐさ、銃を撃つもしくは構えるしぐさ、“ノーズワイプ”ジェスチャー、または性的な示唆を含む不快な行為などが含まれるが、これらに限るものではない」

「相手選手の上に立ちふさがるような行為は、この競技にふさわしくない」と、トロイ・ビンセントは各チームに配信したビデオの中で語っている。

「暴力的なジェスチャーも同様で、フットボール本来の姿ではない。ルールを守り、相手選手とチームメイトへの敬意を持ち、試合中は正々堂々と戦うべきだ」

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