リーグは毎週、現地の水曜日に週間最優秀選手を発表している。シーズン第1週の栄誉に輝いた選手たちは以下の通り。

AFC（アメリカン・フットボール・カンファレンス）オフェンス部門週間最優秀選手
ジョシュ・アレン（QB／バッファロー・ビルズ）
現地7日（日）夜に行われたボルティモア・レイブンズとの試合で、残り12分を切った時点で15点差を追っていたクオーターバック（QB）ジョシュ・アレンは、バッファロー・ビルズを41対40の大逆転勝利へと導き、シーズン開幕を飾った。アレンは3つのドライブで連続して得点を挙げて見事に勝利をつかんだ。最初のドライブで放ったワイドレシーバー（WR）キーオン・コールマンへのパスはティップされたものの10ヤードのタッチダウンに成功。続くドライブでは中央を突いて自ら1ヤードのランで得点し、最後のドライブでは再びコールマンにパスを通して25ヤードのゲインを稼ぐと、キッカー（K）マット・プレイターが仕上げに32ヤードの決勝フィールドゴールを決めた。一瞬の逆転劇が終わった時、アレンはパス46回中33回成功、394ヤード、タッチダウン2回、インターセプトなし、パサーレーティング112.0に加え、ランで30ヤードとタッチダウン2回を記録していた。

NFC（ナショナル・フットボール・カンファレンス）オフェンス部門週間最優秀選手
J.J.マッカーシー（QB／ミネソタ・バイキングス）
NFLキャリア1試合目にして、QBのJ.J.マッカーシーは早くも賞を獲得した。第4クオーターに11点のビハインドを背負っていた中、マッカーシーは3回のドライブを連続タッチダウンにつなげ、ミネソタ・バイキングスは27対24でシカゴ・ベアーズに逆転勝利。膝の負傷によりルーキーシーズンを全休していたマッカーシーにとって、これは実質的なNFLデビュー戦だった。第4クオーターにタッチダウンパス2回とランニングタッチダウン1回というキャリア初の得点を記録し、反撃をけん引した。このデビュー戦で残したスタッツは、20回中13回のパスを成功させて143ヤードとタッチダウン1回、ラン2回で25ヤードとタッチダウン1回だった。

AFCディフェンス部門週間最優秀選手
フォイ・オロウクン（LB／ジャクソンビル・ジャガーズ）
ジャクソンビル・ジャガーズは日曜日の試合でカロライナ・パンサーズを26対10で下し、相手オフェンスを255ヤードに封じ込めるとともに、ターンオーバーを3回奪った。この守備の活躍をリードしたのがラインバッカー（LB）フォイ・オロウクンだった。チーム最多のタックル10回に加え、インターセプト、フォースドファンブル、パスブレイクアップもマーク。シーズンの幕開けとして申し分のないパフォーマンスを披露した。

NFCディフェンス部門週間最優秀選手
ネイト・ランドマン（LB／ロサンゼルス・ラムズ）
ロサンゼルス・ラムズのLBネイト・ランドマンは日曜日の試合でフィールドを縦横無尽に駆け回り、タックル10回を記録したが、評価を高めたのは試合終盤のビッグプレーだった。14対9で迎えた終盤、ヒューストン・テキサンズがラムズ陣内に攻め込む中、残り2分の時点でファンブルを誘発し、チームメイトのディフェンシブタックル（DT）ブレイデン・フィスクがリカバー。ラムズがリードを守り切って開幕勝利を手にした。

AFCスペシャルチーム部門週間最優秀選手
クリス・ボスウェル（K／ピッツバーグ・スティーラーズ）
ベテランキッカーのクリス・ボスウェルが、その一蹴りで試合を決めた。日曜日のニューヨーク・ジェッツ戦、残り時間1分3秒の場面で60ヤードのフィールドゴールを成功させ、ピッツバーグ・スティーラーズに34対32の勝利をもたらした。このビッグプレーで締めくくったボスウェルは、この日フィールドゴール2本をすべて成功させ、タッチダウン後のエクストラポイントも4本すべて決める完璧な内容だった。

NFCスペシャルチーム部門週間最優秀選手
キャメロン・ジョンソン（WR／タンパベイ・バッカニアーズ）
アトランタ・ファルコンズとの試合でタンパベイ・バッカニアーズのWRキャメロン・ジョンソンがボールに触れたのは1回だけだったが、その1プレーが試合の流れを大きく変えた。第3クオーター、ファルコンズのパントを自陣14ヤードでキャッチしたジョンソンは、54ヤードのリターンで敵陣32ヤードまで一気に前進。このビッグプレーが、直後のQBベイカー・メイフィールドからランニングバック（RB）バッキー・アービングへの9ヤードタッチダウンパスにつながり、17対10のリードを生んでいる。

【R】