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ジョンソンHC率いるベアーズ戦に向けて意気込みを語るライオンズHCキャンベル

2025年09月11日(木) 14:17

デトロイト・ライオンズのヘッドコーチ(HC)ダン・キャンベル 【AP Photo/Jeffrey Phelps】

デトロイト・ライオンズとシカゴ・ベアーズはいずれもシーズン初戦で残念な敗北を喫した。ライオンズはグリーンベイ・パッカーズに惨敗し、ベアーズはホームで臨んだミネソタ・バイキングス戦で試合終盤に調子を崩して敗北を味わっている。

シーズン初戦での手痛い敗北により、両者ともに現地14日(日)にデトロイトで実施される対戦に向けてさらなるプレッシャーを抱えることになった。この試合でライオンズは前攻撃コーディネーター(OC)ベン・ジョンソンを敵として迎えることになる。

『Detroit News(デトロイト・ニュース)』によると、ライオンズのヘッドコーチ(HC)ダン・キャンベルは今週、「ベンは友人だ。これからもずっと友人であり続ける。その点は何も変わらない」と述べ、「私たちはシカゴとの試合に向けて準備を進めている。この試合に勝つ。勝たなければならない」と続けたという。

両チームとも、次の試合に臨む姿勢は同じだ。

現在、ベアーズのヘッドコーチを務めているジョンソンは「誰も同情なんてしてくれない。日曜日にデトロイトで臨む最初のロードゲームに向けて、すぐに立て直さなければならない。すぐに気持ちを切り替える必要がある」と述べている。

『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、ジョンソンは2017年のショーン・マクダーモット以来、ヘッドコーチとしてのキャリア最初の2試合で“古巣に戻る”ことになった最初のヘッドコーチになるという。バッファロー・ビルズのマクダーモットHCは2017年シーズン第2週にロン・リベラ率いるパンサーズと対戦。この試合ではパンサーズが9対3で勝利した。

ライオンズもジョンソンも、互いがいない状態で迎えたシーズン第1週に精彩を欠いていた。

ジョンソンが攻撃コーディネーターを務めていた間、ライオンズは毎シーズン、獲得ヤードと得点でトップ5にランクインしていた。しかし、パッカーズ戦におけるプレー平均ヤードは3.8ヤードにとどまっている。これはジョンソンがプレーコーラーに就任する前にあたる2021年シーズン第6週のシンシナティ・ベンガルズ戦(3.7ヤード)以来、ライオンズにとって最も少ない数字となった。

一方のベアーズは、ジョンソンがヘッドコーチとして初めて指揮を執った試合で、11点差で第4クオーターを迎えたにもかかわらず、相手に逆転を許して敗北している。コーチには試合運びの面で課題が見られ、チャレンジの機会を無駄にしたことから始まり、試合終盤のキックオフでも相手が時間を消費するのを防げなかった。就任1年目のジョンソンは、試合中の采配をうまくやるだけでは指揮官は務まらないことを痛感しただろう。

ジョンソンは日曜日にデトロイトでどのような歓迎を受けるかを十分承知している。ライオンズファンはベアーズ攻撃陣がプレーを遂行するのをできる限り困難にするはずだ。

『MLive』によると、火曜日に報道陣に対応したジョンソンは「もしかしたら今週は(サイレントケイデンスが)役立つかもしれない。それを実行する必要がある。しかも完璧にやらないといけない。非常に大きな声が飛び交う状況になるはずだからね」と述べ、「プレーオフのような雰囲気になるだろう。フォード・フィールドではここ数年、特別な雰囲気になっているから、最高のパフォーマンスを発揮しなければならない」と続けている。

日曜日の対戦で勝利したチームは、自分たちの成績に対してより前向きな気持ちを持てるだろう。1990年以降、開幕から1勝1敗のチームは41.6%の確率でプレーオフに進出している。一方、開幕から2連敗のチームがポストシーズンに進出した確率はわずか12.2%であるため、敗れたチームは険しい道のりを歩むことになる。

【RA】