コマンダースHCクインが“ゲームの破壊者”パッカーズDEパーソンズに冗談まじりで言及
2025年09月11日(木) 12:20
クオーターバック(QB)ジェイデン・ダニエルズやヘッドコーチ(HC)ダン・クインを筆頭とするワシントン・コマンダースの面々は、現地11日(木)にグリーンベイ・パッカーズ戦でディフェンシブエンド(DE)マイカ・パーソンズがどのようなプレーを仕掛けてくるかを十分に把握している。
昨季にパーソンズと同じ地区でプレーした経験から、ダニエルズはプレーごとにパスラッシャーを認識する必要があることを理解しているようだ。
ダニエルズは火曜日、「ゲームの破壊者に破壊させてはいけない。常に彼を注視しないと。彼が高額な報酬を得ているのには理由がある」とコメントした。
ダラス・カウボーイズ時代に守備コーディネーター(DC)としてパーソンズを指導していたクインHCは、パーソンズのような選手に対抗する方法について尋ねられた際にユーモアをまじえて回答している。
クインHCは「私が彼を指導していたらどうするかって聞いているのか? 私なら今週は休ませる。ああ、ショートウイークだからね」と笑いながら語った。
背中のケガを抱えながら新チームに加入したパーソンズは、初めてパッカーズの一員として出場したデトロイト・ライオンズとのシーズン初戦で29スナップに参加(出場率44.6%)。出場時間が制限されていたにもかかわらず、プロボウル選出経歴を持つパーソンズはサック1回、クオーターバック(QB)プレッシャー3回を記録した。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によれば、パッカーズでの初スナップでもQBプレッシャーを記録したとのこと。
パーソンズはシーズン第1週に29回中22回のスナップで左端に配置された(相手はライトタックル/RTペネイ・スウェル)。コマンダース戦でも新人のジョシュ・コナリーJr.がRTとして出場する中でパーソンズが同じポジションに配置されるのか、それともパッカーズがパーソンズをさまざまな位置で起用するのかが注目される。
いずれにせよ、パーソンズがフィールドに出るたびに大きな脅威になることを理解しているクインHCは、次のように述べた。
「マイカをはじめとする優秀な選手については位置を把握してどうプレーするか考えたくなるものだ。ある場所に弱点があるなら、それを強みに変えられるように準備する必要がある。つまり、ただ運任せにして成り行きを見守るわけにはいかない」
キャリア最初の4シーズンをNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区でプレーしていたパーソンズは、通算8回出場したコマンダース戦で、他のどの対戦相手よりも多くのサック(10.5回)、タックルフォーロス(9回)、QBヒット(15回)を記録している。
2024年の2試合では、ダニエルズに対するサック数として全選手の中で最多となる4.5回のサックを記録した。
クインHCはパーソンズがフィールドを支配し、周囲の選手のパフォーマンスを高める存在であることをよく理解している。
「試合に臨む際には、きちんとプランを立てておきたいものだ」と話したクインHCはこう続けた。
「また、グリーンベイのようなチームには優れた選手が何人もいる。あっちにもこっちにもいるとさらに厄介だ。止めるべき選手が1人だけなら“よし、こうしよう”と決めやすいが、複数の選手があちこちに配置されている場合は難易度が上がる。私の経験では、最高レベルのチームはハイレベルの選手を何人か抱えていて、1人に過剰に注意を払うと、別の選手がフリーになって痛い目を見ることになる。だから、1人の選手に目が行き過ぎないようにしつつ、相手にプレーを乱されないようバランスを取る必要がある」
コマンダースのパーソンズを抑える作戦は、パッカーズ戦で注目すべき点の1つとなるだろう。
【RA】