コルツQBジョーンズがアキレス腱断裂と判明、シーズン終了に
2025年12月09日(火) 08:42
2025年シーズンに復調を遂げたクオーターバック(QB)ダニエル・ジョーンズは、腓骨の骨折では歩みを止めなかったが、アキレス腱(けん)の断裂となれば話は別だ。
ジョーンズとインディアナポリス・コルツの最悪の懸念が現地8日(月)に現実のものとなった。検査の結果、ジョーンズが日曜日に敗れたジャクソンビル・ジャガーズ戦でアキレス腱を断裂したことが判明したと、ヘッドコーチ(HC)シェーン・スタイケンが月曜日に発表した。
スタイケンHCはジョーンズが今週中に手術を受ける予定だとつけ加えている。
数週間にわたって腓骨の骨折を抱えながらプレーしていたジョーンズは、ジャガーズ戦の第1クオーター終盤に接触のない形でアキレス腱を断裂した。
日曜日の試合でジョーンズの代わりに出場した新人QBライリー・レナードが、シーズン第15週に行われるシアトル・シーホークス戦でも先発する可能性が高い。しかし、スタイケンHCは月曜日に、レナードもジャガーズ戦で右膝を痛めたと報道陣に明かし、“うまくいけば”次戦に出場できるだろうと述べた。
2023年ドラフト1巡目指名を受けたQBアンソニー・リチャードソンは眼窩(がんか)骨折で故障者リザーブ(IR)入りしており、スタイケンHCは今週中にリチャードソンがアクティブ登録されることはないとしている。
シーズン終了を意味する負傷に良いタイミングなどないが、ジョーンズの離脱は低迷しつつあるコルツ(8勝5敗)が3連敗中という状況で起きた。2025年シーズンのチームの歩みは、まさにジョーンズの軌跡を映し出しているかのようだ。
ジョーンズとコルツはシーズン開幕から7勝1敗と好調な滑り出しを見せ、その時点ではそれ自体が明るい話題だった。しかし、その後の苦戦によって序盤の輝きは失われ、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区の首位から陥落。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、コルツのプレーオフ進出確率はわずか42%だという。
28歳のジョーンズはニューヨーク・ジャイアンツで波乱に満ちた6シーズンを過ごした後、昨シーズンの途中で放出された。その後は一時的にミネソタ・バイキングスに所属したものの、出場機会はなく、オフシーズンにリチャードソンとの先発争いを前提にコルツと契約を結んだ。そして、先発の座を勝ち取り、その後も活躍を続けた。
コルツと1年契約を結んだジョーンズは、最近は不振だったとはいえ、コルツとの大型契約延長、あるいはフリーエージェント(FA)としての新契約に向けて順調に歩んでいるように見えていた。しかし、今回の負傷によってプレー可能になるのが2026年シーズン開幕後となる可能性すら浮上している。
今季に先発した13試合で、ジョーンズはパス384回中261回成功、3,101ヤード、タッチダウン19回、インターセプト8回を記録。
ジャイアンツから放出された後に自ら立ち上がったジョーンズは、再びそれを強いられ、次なる復活に向けてすぐに動き出すことになるだろう。そうした中、コルツは先発QB不在の状態で、消えつつあるプレーオフ進出の望みをつなぎ止めようとしている。
【RA】



































