タッチダウンが取り消されたキャッチでレイブンズTEライクリーは3歩目の前にコントロールを失っていたとリーグが説明
2025年12月08日(月) 14:00
現地7日(日)にホームで喫したピッツバーグ・スティーラーズ戦での敗北は、ボルティモア・レイブンズがプレーオフに進出するチャンスに大打撃を与えた。第4クオーターの終盤にあったある重要な場面が、今もレイブンズの面々の頭から離れない。
残り時間2分47秒で5ポイント差を追いかけていた際、クオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンはタイトエンド(TE)アイザイア・ライクリーへ13ヤードのパスを投げた。このボールは、逆転タッチダウンになる可能性を秘めていた。
ライクリーは両手でしっかりボールをつかみ、エンドゾーンの芝生に両足をつけたように見えた。しかし、スティーラーズのコーナーバック(CB)であるジョーイ・ポーターJr.がすぐにフットボールを叩き落し、ライクリーのタッチダウンはレビューによって取り消されている。
試合後、リーグはボールがライクリーの3歩目が地面につくより先に落ちたことが、インコンプリートと判断した理由だと説明。
試合後の公式取材の場で、NFLインスタントリプレー担当副社長のマーク・バターワースは「レシーバーは空中でボールを制御下に置き、右足をおろしてから左足もおろした」と述べ、こう続けている。
「この制御下に置いている状態が、今回のキャッチの最初の側面にあたる。第2の側面として、2本の足、もしくは身体の部分がインバウンドになることがあって、この点を彼はクリアしていた。第3のステップは、試合中によくあるアクションであり、彼が3歩目をつける前にボールが落とされた。したがって、このパスはインコンプリートだった」
レイブンズのヘッドコーチ(HC)であるジョン・ハーボーは、自分が受けた説明も同様だったと話している。
「ボールが落ちる前に3歩目がついていなかったというのが、彼らの説明だった」とハーボーHCは明かした。
ライクリーのキャッチが失敗に終わったことは、レイブンズにとって大きな痛手になった。チームはそこからチャンスをつかむことができず、3プレー後にマーク・アンドリュースにあてたパスが失敗に終わったことで、レイブンズのポゼッションは終わっている。
ライクリーは「判定が下されて、インコンプリートに終わった。次のプレーに行くだけだ。あそこでポイントを取らなきゃいけなかったのに、できなかった」とコメントした。
ライクリーのプレーはタッチダウンであるべきだったと思うかを問われたハーボーは、第4クオーターに起こった別のプレーについて言及している。スティーラーズのQBアーロン・ロジャースから弾かれたパスをレイブンズがインターセプトしたものが、さらなるレビューでインコンプリートとされたものだ。
「まあ、私はたくさんのことを信じている。アーロン・ロジャースのプレーについては、ここではニューヨークから来る判定の問題じゃなくて、単純にルールの問題として話す。キャッチするときには、地面でボールを保持しなければならない・・・ロジャースは地面で保持していなかった。彼は接触で倒されたんじゃない。彼は別の人間と一緒になって、キャッチしようとしていた。そこでキャッチして、地面で保持しなければならないということだ。だから、あのときはなぜそう裁定されたか分からない。・・・彼らには見返す時間がたっぷりあって、ルールのエキスパートだ。そういうものなんだ」
『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によれば、レイブンズのプレーオフ出場可能性はシーズン第14週を迎えた時点で64%だったが、レイブンズに敗れたことで、33%に下がったとのことだ。スティーラーズはこの勝利によって、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区の単独トップに立ち、1ゲームのリードを築いている。
6勝7敗のレイブンズは今、混戦の中にあり、シーズン第15週にはシンシナティ・ベンガルズの本拠地へと向かう。残り4試合で、ミスを犯す余地はほとんどない。レギュラーシーズン最終週のシーズン第18週は、ピッツバーグで迎える予定だ。
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