マイク・トムリンがスティーラーズ退団後に初めて発言、「ここで長く、本当に良い時間を過ごした」
2026年03月14日(土) 09:49
マイク・トムリンが沈黙を破った。そして、その言葉には感謝の気持ちだけが込められていた。
現地12日(木)、トムリンが1月にピッツバーグ・スティーラーズのヘッドコーチ(HC)を退任して以来、初めて公の場で発言。そのメッセージはシンプルであり、“思い出をありがとう”というものだった。
『Instagram(インスタグラム)』のアカウント@steelersirelandで投稿された内容によると、トムリンは“The Ireland Funds Pittsburgh Gala(アイルランド・ファンズ・ピッツバーグ・ガラ)”での受賞スピーチで次のように語ったという。
「長くとどまるためではなく、良い時間を過ごすためにここにいる、というのはよく言われることだ。まるでどちらかを選ばなければならないかのようにね。私はピッツバーグや素晴らしいスティーラーズという組織での経験がまさにこの考えを体現していると思う――私たちはここで長く、本当に良い時間を過ごした」
スティーラーズで19シーズンにわたり安定的な成功を収めたトムリンは、自らの意思で退任することを選択。約20年間ずっと勝率5割以上に導いてきたスティーラーズを自発的に去ったことでフットボール界に衝撃を与えた。トムリンの退任は驚きをもって受け止められたものの、ここ10年でワイルドカードラウンド突破に導けなかった状況を踏まえれば、完全に予想外というわけではなかった。しかし、トムリンは退団に際して正式に別れの言葉を述べていなかった。
その状況は木曜日に変わっている。騎士道精神に則り、まずは妻のキヤが感謝の言葉を述べた。
キヤは「私たちは決して認められるためにやってきたわけではありません。とにかく皆さんに感謝の気持ちを伝えたいです。そして何より、私たちを温かく迎え入れてくれたピッツバーグの多くのコミュニティに感謝したいです。19年にわたってピッツバーグに関われたことは本当に光栄でした。ありがとうございます」とコメントしている。
もちろん、それで終わったわけではない。慣用句やモチベーションを高める言い回しの達人であり、火曜朝にチーム長々と語りかけることで知られるトムリンは、自身のメッセージをしっかりと明確に伝えた。
「スポーツ界で最も偉大な組織に奉仕できたことを光栄に思う」と述べたトムリンはこう続けている。
「この素晴らしいコミュニティの一員でいられたこと、ここを自分たちのホームと呼べたこと、そして子どもたちもここを故郷と呼べたことは本当に光栄だった。この仕事は移動を伴うものだから、子どもたちがピッツバーグを自分たちの故郷と呼ぶ機会を得られたことを当たり前だとは思っていない」
「自分たちが暮らすコミュニティに貢献し、その価値観を尊重できたことは光栄であり、今後も続けていくつもりだ。認めてもらえることはありがたいが、妻が言った通り、そのために活動しているわけではない。私たちは信じられないほど恵まれており、その恵みを分かち合いたいだけだ。ありがとう」
スティーラーズはトムリンの後任として地元出身のマイク・マッカーシーを起用した。スティーラーズを去った後、比較的目立たない生活を送っていることから判断すると、トムリンはコーチ業から離れた時間を満喫しているようだ。しかし、トムリンがピッツバーグで築いた思い出を忘れることは決してないだろう。それはスティーラーズファンも同じだ。
【RA】



































