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コルツが8度のプロボウラーであるQBフィリップ・リバースとワークアウトへ

2025年12月09日(火) 11:45

フィリップ・リバース【NFL】

クオーターバック(QB)を必要としているインディアナポリス・コルツが、旧友に助けを求めようとしている。

QBダニエル・ジョーンズがアキレス腱断裂でシーズン終了となってから24時間、コルツは練習生としての加入を見込んで、引退した8度のプロボウラーであるフィリップ・リバースと現地9日(火)にワークアウトを行う計画を立てている。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとマイク・ガラフォロが月曜日に報じた。

シーズン第15週に組まれたシアトル・シーホークス戦ではルーキーのライリー・レナードが先発すると見られている。しかし、ヘッドコーチ(HC)のシェーン・スタイケンが月曜日に明かしたところによれば、レナードも膝にケガを抱えているという。

リバースは2004年から2020年までプレーし、16シーズンをサンディエゴ/ロサンゼルス・チャージャーズで過ごした後、ラストシーズンである2020年はコルツに所属していた。

月曜日に44歳になったリバースは、スタイケンと長く時を共にしている。スタイケンは2016年から2019年まで、チャージャーズでリバースのQBコーチを務めており、リバースのチャージャーズラストシーズンだった2019年には暫定攻撃コーディネーター(OC)の役割を担っていた。

スタイケンの攻撃を把握し、すぐに活動を開始できるフリーエージェントのクオーターバックがいるとすれば、それはリバースだ。

しかしながら、リバースがプレーできるかどうかについては、まだ疑問が残っている。リバースは最終シーズンだった2020年にシャープなプレーを見せており、パス成功率68%、4,169ヤード、タッチダウン対インターセプトは24対11をマークしつつ、コルツを11勝5敗に導き、ポストシーズンにも進出している。ポストシーズンではバッファロー・ビルズに惜敗した。

とはいえ、それは5シーズン前のことだ。リバースはその後、家族と一緒に時を過ごし、アラバマ州フェアホープのセントマイケル・カトリック高校のコーチに就任。コルツにとって幸運なのは、セントマイケル・カトリック高校のシーズンは11月28日に州の準決勝で敗北したことで終わっている点だ。リバースがNFLのフィールド復帰を検討するためのスケジュールは空いている。

ベテランクオーターバックが引退から驚きの復帰を果たすという意味では、リバースが復帰すればまさに衝撃の展開となるだろう。2020年シーズン終了後に引退を決断して以来、NFLでリバースが話題になることはほとんどなかった。しかし、そのスキルセット――判断の速さ、パスの正確さ、カバレッジの理解の深さ、そして、それをいかにさばくか――からすれば、リバースがプレーするために若返りの泉を見つける必要はないだろう。ただ問題は、体の方がそれに耐えられるかだ。

ジョーンズがケガでシーズン終了となったことを受け、コルツは切迫した状況に置かれている。しばらくの間はノートルダム大学出身のレナードに頼らざるを得ない。リバースとのワークアウトは、間違いなく話題になるだろう。しかし、今季にジョー・フラッコがシンシナティ・ベンガルズを支えたように、リバースはスタイケンにとって、レナード以上に信頼できる選択肢になるかもしれない。特に、以前は果てしないポテンシャルを持っていたシーズンにしがみついているコルツにとって、それはなおさらだ。

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