9勝4敗のジャガーズが正当に評価されていなくても「まったく構わない」とコーエンHC
2025年12月09日(火) 11:14
ジャクソンビル・ジャガーズは新ヘッドコーチ(HC)リアム・コーエンが指揮を執る中、インディアナポリス・コルツを圧倒して4連勝を飾り、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区で1ゲーム差の首位を守って注目を集めている。
印象的な成績を残しているにもかかわらず、コーエンHCは称賛されることを期待していない。
『ESPN』によると、コーエンHCは36対19で勝利した後に「私たちが本当に称賛されるかどうかは分からない。それが面白いところだ。必ず称賛されるわけじゃない。分かるだろ。そうじゃない。そこが良いんだ。それでまったく構わない」と述べたという。
コルツのクオーターバック(QB)ダニエル・ジョーンズがアキレス腱(けん)を断裂したことで、ジャガーズが圧勝した印象はやや薄れてしまった。しかし、ジャガーズが負傷前のジョーンズを苦しめていたことは注目に値すると言え、ラインバッカー(LB)デビン・ロイドがジョーンズの最初のパスでインターセプトを決めたこともその一例となっている。ジャガーズが本拠地で臨んだ地区対決でコルツに11連勝してきたことを踏まえると、コーエンHC率いるチームはジョーンズの負傷がなくても勝利していた可能性が高い。とはいえ、QBライリー・レナードがジョーンズの代わりに出場したことで、ジャガーズにとってはより楽な展開となったはずだ。
序盤から猛攻を仕掛けたジャガーズ攻撃陣は前半だけで28得点を挙げた。これは前半の得点として、2017年シーズン第15週(ヒューストン・テキサンズ戦での31得点)以降で最も高かった。QBトレバー・ローレンスは正確なパスを連発し、パス30回中17回成功で244ヤード、タッチダウン2回を記録し、ターンオーバーはゼロだった。数週間にわたってケガを抱えていたワイドレシーバー(WR)ブライアン・トーマスJr.もついに復調し、3本のロングパスをキャッチ。シーズンの大半で不足していたロングゲインのチャンスをオフェンスにもたらした。
ローレンスは「自分たちは本当に良いチームだと思う。正当な評価は受けていないかもしれない」と語り、こう続けている。
「みんな他のチームのことばかり話している。うちのディビジョンでも、優勝するのはあのチームだなんて話ばかりで、ジャガーズのことなんて誰も気にかけていない。それで構わないけどね」
「そういうものだし、俺たちはそれをやる気に変えて、プレーを続ける。本当にどうでもいいことなんだ」
ジャガーズは3回のターンオーバーを奪い、ディフェンシブエンド(DE)ジョシュ・ハインズ・アレンはセーフティにつながるサックを記録。守備陣はコルツのトータルヤードを285ヤードに抑えた。
ハインズ・アレンは「リーグ全体で見ると、外の人たちにとって俺たちはまだジャガーズなんだ。やつらは俺たちが失敗するのを待っている。でも俺たちは、自分たちのプロセスや努力を信じ続ければ、ピークの状態を保ち続けられると思っている。うちが良いチームじゃないって言う連中とは、スーパーボウルで会おうじゃないか」と話している。
ジャガーズは4連勝中で、ロサンゼルス・チャージャーズを35対6で圧倒した後、アウェーでアリゾナ・カーディナルスに27対24で辛勝し、テネシー・タイタンズを25対3で粉砕し、前回の試合でもコルツを容赦なく打ちのめした。
ランニングバック(RB)トラビス・イーティーエンは「結局のところ、俺たちのことが好きなのは俺たちだけだ」とコメント。
「この組織に属している以上、そしてしばらくの間、この組織が歩んできた道を考えれば、そういうものなんだろう。周りから尊敬されることはない。俺たちはそんなこと気にしていないけどな」
勝利を重ね続ければ、ジャガーズはポストシーズンで実力を証明できるだろう。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によれば、9勝4敗のジャガーズがプレーオフに進出する確率は98%、地区優勝の確率は61%とのこと。コーエンHC率いるチームは3勝10敗のニューヨーク・ジェッツ、11勝2敗のデンバー・ブロンコス、8勝5敗のコルツ、2勝11敗のタイタンズとの試合でシーズンを終える。
【RA】



































