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ベンガルズDEヘンドリックソンがコアマッスルの手術でシーズン終了の見込み

2025年12月09日(火) 10:13

シンシナティ・ベンガルズのトレイ・ヘンドリックソン【Brooke Sutton via AP】

ディフェンシブエンド(DE)トレイ・ヘンドリックソンは苦戦を強いられた2025年シーズンを早めに終える可能性がある。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが現地8日(月)に情報筋の話をもとに、シンシナティ・ベンガルズのスターエッジラッシャーであるヘンドリックソンがフィラデルフィアにあるヴィンセラ・インスティテュートでウィリアム・マイヤーズ医師の診察を受ける予定であり、コアマッスルの手術を受ける可能性が高いと報じた。

ラポポートとトム・ペリセロによると、手術を受ければ、ヘンドリックソンは今季の残り試合を欠場することになるという。

ヘンドリックソンはシーズン第6週に敗れたグリーンベイ・パッカーズ戦で負傷。当時は股関節の負傷と説明されていた。その後、シーズン第8週に敗れたニューヨーク・ジェッツ戦で復帰したものの、それ以降は無期限で戦線離脱し、11月以降はフィールドに立っていない。そして、現時点ではすでにベンガルズでの最後のプレーを終えた可能性もある。

ヘンドリックソンは最終的に7試合に出場したものの、2025年シーズンの出場が確実ではなかった時期もあった。オフシーズンに他のエッジラッシャーたちが高額契約を結ぶ中、2年連続で17.5回のサックを記録してきたヘンドリックソンは、自身の成績に見合った契約を求め、ラスベガス・レイダースのマックス・クロスビーやクリーブランド・ブラウンズのマイルズ・ギャレット、ピッツバーグ・スティーラーズのT.J.ワットらと同等の報酬を得ることを目指していた。

ベンガルズがオフシーズンを通して譲歩しなかったため、契約交渉は2025年シーズン開幕直前まで長引き、最終的には契約最終年の内容を見直すことでようやく決着がついた。つまり、ヘンドリックソンは求めていた長期的な保障を得られないことを理解したうえで昇給を受け入れる形となった。

それから数カ月が経過した今、そうした保障の重要性はこれ以上ないほど明確になっている。

ヘンドリックソンが今季にベンガルズで苦戦していたことや、チームの厳しい財政状況を踏まえると、2026年にはフリーエージェント(FA)として別のチームに移籍する可能性が高い。ベンガルズがフランチャイズタグを付けることも考えられるが、その場合は高額なコストがかかり、フランチャイズクオーターバック(QB)と2人のスターワイドレシーバー(WR)にサラリーキャップの大部分を割いているベンガルズにとっては負担が大きすぎるかもしれない。

ヘンドリックソンのシンシナティ時代が終わるのであれば、5シーズンでサック61回を記録し、プロボウルに4回、オールプロのファーストチームに1回(2024年)に選ばれたという実績を残してチームを去ることになる。ベンガルズがヘンドリックソンを手放せば、来年3月のフリーエージェント市場では複数のチームが獲得に名乗りを上げるだろう。

【RA】