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ミンターHC率いるレイブンズの新時代に前向きなRBヘンリー、「変化は良いこともある」

2026年05月27日(水) 11:32

ボルティモア・レイブンズのデリック・ヘンリー【AP Photo/Gene J. Puskar】

どれほど実績のあるNFLのスター選手であっても、変化が訪れたときには落ち着かない気持ちになるものだ。

ランニングバック(RB)デリック・ヘンリーは、初めてヘッドコーチ(HC)を務めるジェシー・ミンターを迎えた新しい環境に適応しようとしているボルティモア・レイブンズの、主力選手の一人だ。元守備コーディネーター(DC)で、ハーボーファミリーの指導者の系譜を継ぐミンターは、今年1月にジョン・ハーボーの後任としてチームに戻ってきた。

ミンターが以前にもチームにいたことから、ヘンリーをはじめとするレイブンズの面々はすぐに軌道に乗るはずだと見る向きもある。しかし、現実はそれほど単純ではない。新しいプレーブックや用語に慣れることに加え、戦術の導入ミーティングや膨大なイメージトレーニングもこなさなければならない。そしてこれらはすべて、7月下旬にパッドを着用する前に完了する必要がある。

ヘンリーは最近、「変化は良いこともある」と『The Athletic(ジ・アスレチック)』に語っている。

「俺たちはみんな、あらゆることにワクワクしている。すべてが新しいから、全員が学ぼうとしているところだけど、同時にそれを楽しんでもいる。一日一日を大切にして、大げさに考え過ぎず、ただ今という瞬間に集中している」

レイブンズでの自分の地位が安泰だという証拠が必要なら、ヘンリーはチームのデプスチャートを見れば十分だろう。かつて期待されていたキートン・ミッチェルは3月にロサンゼルス・チャージャーズへと去った。ジャスティス・ヒルとラシーン・アリは、ヘンリーのローテーションや状況に応じたバックアップとして残留している。レイブンズのジェネラルマネジャー(GM)エリック・デコスタは、ドラフト最終日の3日目までランニングバックへの投資を控え、全体174位でクレムソン大学のアダム・ランドールを加えるにとどめた。

ヘンリーが依然としてRB陣のトップに君臨していることは明らかだ。

30歳前後で切り捨てられることの多いこのポジションにおいて、32歳の選手がその地位を認められること自体、異例だと言える。ヘンリーがこれまでに負担してきたワークロードを考慮すれば、それはさらに特異なことだ。

ヘンリーはアラバマ大学での1シーズンに膨大なワークロードを担った後、NFL入りを果たした。テネシー・タイタンズに加入した際、ある有力スカウトは、ボールを持たせてこそヘンリーは生きると評価していた。

キャリア通算2,662回を記録しているヘンリーが、十分なキャリー数を与えられてきたことは言うまでもない。歴代21位にランクインしており、今季も例年通り300回を超えるキャリーを記録すれば、歴代トップ10入りの可能性もある。新攻撃コーディネーター(OC)デクラン・ドイルが2025年にシカゴ・ベアーズのラン攻撃をNFL3位(1試合平均144.5ヤード)に導いていることなど、周囲の環境を考えれば、ヘンリーが記録を塗り替え、さらなる高みへ到達する土台は整っていると言える。

ミンターは「デリックはこれまでのキャリアであらゆるスキームを経験してきた。だが、体制が変わって用語が異なれば、フォーメーションやモーション、さまざまなタグやケイデンスなどを学ぶ必要がある」と述べている。

「彼のような経験と実績のある選手が、さらに向上しようとプロセスを積み重ねる姿は、オフェンスやディフェンスを問わず、チームの全員にとって素晴らしい手本だ。学びたい、最高でありたいと願うときにどう振る舞うべきかを示してくれている。仕事に向き合う彼の姿勢はとにかく見事だ。見ていて気持ちがいい。彼がこのチームにいて、ボールを託せることに感謝している」

2026年にミンターとドイルがどれほどヘンリーに頼ることになるのか、興味深いところだ。2025年シーズンにキャリー307回、1,595ヤード、タッチダウン16回を記録したヘンリーだが、重要な試合の勝負どころでレイブンズが起用しなかったことは、不可解な采配として批判の対象となっている。この方針転換は、シーズン序盤にヘンリーがボールセキュリティに苦しんだことで説明がつくかもしれない。一方で、ハーボーの退任を分析する人々は、重要な場面でヘンリーに頼ることを嫌い、バックフィールドのローテーションを頑なに崩さなかった采配を、レイブンズの指揮官として築いた輝かしい経歴における数少ない過ちだと、即座に指摘した。

年齢による衰えの予測をすでに覆している32歳のヘンリーにとって、ワークロードの減少は理にかなっているのかもしれない。だが、ランニングバックというポジションに適用される基準を長らく否定してきた、肉体の標本とも言うべきヘンリーには当てはまらない。

11年目を迎えるにあたり、変化の最中にあってもヘンリーは現状を維持している。

「アプローチは変わらない」と、ヘンリーは先週語った。

「トレーニングに励み、コンディショニングを整え、ウエイトルームで過ごし、仲間と一緒にいるのが好きなんだ。今の時期はあらゆることを調整し、ミスをして、そのミスから学ぶために時間を当てられる。そうすれば、トレーニングキャンプが始まる頃には準備が整っている。オフシーズンは、来るべき時に結果が出るよう、できる限りハードにワークアウトをこなすだけだ」

ヘンリーのキャリア最初の10年間において、そのやり方は極めてうまく機能してきた。

【R】