失意の2025年を経てなお、ライオンズはスーパーボウル制覇圏内とDEハッチンソン
2026年06月01日(月) 13:00
かつてのデトロイト・ライオンズであれば、シーズン9勝8敗という成績は好転の兆しとして歓迎されたかもしれない。
しかしながら、2025年はあまりに大きな失敗に終わった。2年連続のポストシーズン進出を経て、スーパーボウル制覇の有力候補と目されていたライオンズだったが、最終的にはプレーオフ進出さえ逃す結果となった。昨シーズンの不甲斐ない結末にもかかわらず、プロボウル選出を誇るディフェンシブエンド(DE)エイダン・ハッチンソンの胸中にある野望と期待に変化はない。
現地29日(金)、ハッチンソンはチーム合同練習(OTA)が行われている中で「俺たちは勝負圏内にいる。それは分かっていることだ」と、『Detroit Free Press(デトロイト・フリー・プレス)』に語った。
「だから毎年、今いるメンバーで同じ熱量を持って挑むだけさ」
2024年シーズンを絶望へと追い込んだ脛骨(けいこつ)骨折という大ケガから、ハッチンソンは昨シーズン、全盛期のフォームでライオンズの最前線に復帰した。2022年NFLドラフト全体2位指名のハッチンソンは、サック14.5回、タックル54回、タックルフォーロス14回、QBヒット35回といずれもキャリアハイの数字を叩き出し、自身2度目となるプロボウル選出を果たしている。
ハッチンソンが同様のスタッツを維持できればチームにとって大きな恩恵となるが、ライオンズにとって何より優先すべきは、チーム成績の向上であることは言うまでもない。
ハッチンソンにとって2年目のシーズンとなった2023年、ライオンズはNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップへと進出した。翌2024年はハッチンソンの負傷離脱に見舞われながらも、チームはNFC第1シードを獲得。しかし、ディビジョナルラウンドでワシントン・コマンダースに不覚を取り、その快進撃はあまりに早く幕を閉じることとなった。
ライオンズが望む場所へ返り咲くためには、ハッチンソンの圧巻のパフォーマンスに加え、その周りを固めるパスラッシュの強化が不可欠となる。
ハッチンソンはこれまで、負傷で戦線離脱を余儀なくされた2024年を含め、加入から4年連続でチーム最多サックを記録するなど、パスラッシュにおいて常に孤軍奮闘してきた。昨シーズン、アルクアディン・ムハマドがサック11回をマークしたことで、待望の援軍を得ることができた。ハッチンソンの入団以来、彼と並んで2桁サックを記録した選手が現れたのは、これが初めてのケースとなった。
リーグ屈指のエッジラッシャーとしての地位を確立したハッチンソンは、ケガからの完全復活を経て、さらなる自信をみなぎらせている。
「プロ5年目を迎えるにあたって、パスラッシュという面では完成の域に達したと感じている」とハッチンソンは語る。
「パスラッシュの技術は、年を追うごとに進化し、成長していくものだ。新たな工夫を取り入れながらやってきたが、今ではあらゆる状況に対応できると思っている」
「ゲームへの理解度、パスラッシュの知識、そして自分自身の成長。そのすべてが、自信を持てるレベルにまで到達したと感じている」
今後のハッチンソンのプレーにおける唯一の変化は、フィールドに立つ頻度になりそうだ。
キャリアハイとなるサック14.5回を記録した昨シーズン、ハッチンソンは同じくキャリア最多となる守備スナップ1,005回に出場した。
チーム側が出場時間を管理しようとしていることは本人も承知しているが、すべては試合展開次第だ。勝負どころとなれば、ハッチンソンはフィールドを去るつもりはない。
「ああ、そこは微妙なラインだ」と、ハッチンソンは『Detroit Football Network(デトロイト・フットボール・ネットワーク)』に述べている。
「オーバータイムになれば、もちろんフィールドを離れるつもりはない。第4クオーターも同様だ。ただ、昨シーズンの終盤には、ドライブの最初の2プレーを休むといった具合に、少し計画的な起用を始めたんだ。それを実行したことで、第4クオーターに余力が残っているのを実感できた。要所で数プレー休むだけでも、コンディションの維持には確実にプラスになる」
どのシーズンもそうであるように、前年からの変化は必ず起こる。それでも、少なくともハッチンソンにとって、ライオンズがスーパーボウル制覇の圏内にいることは変わらない。
【R】



































