WRオデル・ベッカムがジャイアンツと契約、キャリアを開始したチームへ復帰
2026年06月02日(火) 13:34
2018年にさかのぼると、ワイドレシーバー(WR)オデル・ベッカムはニューヨーク・ジャイアンツの一員だった。
現地1日(月)、ジャイアンツがベッカムと契約すると『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポート、マイク・ガラフォロ、トム・ペリセロが情報筋の話をもとに報道。その後、チームがベッカムとの契約を正式に発表した。
ベッカムのジャイアンツへの復帰は、月曜日に行われたチームでのワークアウトを経て実現している。ベッカムが今オフシーズンにワークアウトに参加するのはこれが2回目だった。また、同じく月曜日にワークアウトに参加していたベテランWRジュジュ・スミス・シュスターもジャイアンツと契約すると、ラポポートとガラフォロが報じている。『ESPN』によると、ジャイアンツはWR兼キックリターナーのブラクストン・ベリオスとも契約合意に達したという。
ベッカムは契約後に『Instagram(インスタグラム)』で「何もせず手に入れたものなんてない。今あるものはすべて自分の努力で手に入れたものだ。自分を諦めるな。ホームチームのみんな、戻ってきたぞ・・・・さあ、やろうぜ」とつづった。
33歳のベッカムは昨シーズン、一度も試合に出場していない。また、10月にはリーグの運動能力向上物質規定違反により、6試合の出場停止処分を受けていた。
ベッカムが最後にプレーしたのはマイアミ・ドルフィンズに所属していた2024年シーズンであり、9試合に出場してキャッチ9回、55ヤードと、印象を残せなかったことを受けてチームと合意の上で退団した。2023年シーズンにはボルティモア・レイブンズに在籍し、ヘッドコーチ(HC)を務めていたジョン・ハーボーの下でキャッチ35回、565ヤード、タッチダウン3回を記録している。2014年から2018年にかけてジャイアンツで頭角を現したベッカムは、その間にキャッチ390回で5,476ヤード、タッチダウン44回をマーク。オフェンス部門年間最優秀新人賞に輝き、3度のプロボウル選出を果たした。
したがって、今回の契約は二重の意味での再会だと言える。つまり、ベッカムは2014年ドラフト全体12位で自身を指名したチームに戻ると同時に、ジャイアンツのヘッドコーチに就任したハーボーと再会を果たすことになった。ハーボーは3月にNFLシニアナショナルコラムニストのジュディ・バティスタに対し、ベッカムは“世界で最も好きな人物の1人”だと語っている。
ワークアウトを控えた今週末、ジャイアンツのラインバッカー(LB)ブライアン・バーンズ主催のチャリティーソフトボール大会に出場したベッカムは、ニューヨークへの復帰を望んでいると明かし、次のようにコメントした。
「ここは決して離れたくなかった場所だ。心の中で特別な場所になっている。ビッグ・ブルーのジャージーを見ていると――最善の結果を願うばかりだ」
ここまでは面白い展開だと言えるが、問題となるのは、ベッカムが再建中のジャイアンツで実際にどれほどの影響力を発揮できるかという点だろう。
やや戦力が不足しているワイドレシーバー陣に、ベッカムの居場所はある。もちろん、WRマリク・ネイバースはスター選手だ。また、ジャイアンツには2026年ドラフト3巡目で指名したノートルダム大学出身のマラカイ・フィールズや、常に頼りになるダリウス・スレイトンも在籍している。その一方で、昨季のブレイクを経てフリーエージェント(FA)となったワンデール・ロビンソンがチームを去ったうえに、ガナー・オルシェスキーが先週にアキレス腱(けん)を負傷して離脱している。
ベッカムはダーネル・ムーニーやカルビン・オースティン三世といった他の新戦力と共に、戦力の穴を埋める控え選手としての役割を担うことになるだろう。しかし、ベッカムはかなり長い間NFLの表舞台から遠ざかっていたうえに、ワイドレシーバーとして毎年活躍している選手でさえ衰えを見せ始めるような年齢を迎えている。少なくとも、ベッカムはロッカールームでベテランとしての存在感を発揮し、2年目のクオーターバック(QB)ジャクソン・ダートの成長を支えることが期待されるだろう。
最終的な結果がどうであれ、今回の契約は紆余曲折のあった旅路にふさわしい結末をもたらすはずだ。ベッカムはニューヨークでの最初の在籍期間に、愛されるスターから不満を抱える存在へと変わった。それが、クリーブランド・ブラウンズへのトレード、2シーズン余りでの放出、ロサンゼルス・ラムズでのスーパーボウル制覇、前述のレイブンズとドルフィンズでのキャリアを経て、ジャイアンツへ戻る道へとつながっている。
ベッカムの加入により、ジャイアンツはオフシーズンの重要な補強をさらに進めた格好だ。チームはディフェンシブタックル(DT)デクスター・ローレンスをシンシナティ・ベンガルズにトレードする見返りとしてドラフト全体10位指名権を獲得した後、その指名権と全体5位指名権を用いてラインバッカー(LB)アーベル・リースとオフェンシブタックル(OT)フランシス・マウイノアを指名し、再建に向けた布石を打った。さらに、ジャイアンツはローレンスの不在を補うためにベテランのシェルビー・ハリスやD.J.リーダーとも契約している。
運が味方すれば、ジャイアンツの未来は再び輝かしいものになるだろう――そして、過去に活躍した選手が、再びその一翼を担おうとしている。
【RA】



































