イリノイ州の優遇措置をめぐる状況が不透明な中、ベアーズは当初のスケジュールを堅持
2026年06月02日(火) 14:36
イリノイ州議会では、州内に新スタジアムを建設するよう奨励する法案の行方が不透明な状況にあるが、シカゴ・ベアーズは新スタジアムの建設地選定について従来のスケジュールを堅持している。
イリノイ州上院は現地1日(月)早朝、アーリントンハイツとシカゴが地元のスタジアム管理機関を設立できるようにする法案を可決。これにより、ベアーズがイリノイ州内の新スタジアムに対する固定資産税の支払いを免れる道筋ができた。しかし、州議会の会期最終日に下院はこの法案を審議しないまま閉会した。
ベアーズはアーリントンハイツとインディアナ州ハモンドにある候補地の評価作業について最終局面を迎えているとし、“依然として晩春から初夏にかけてのスケジュールに変更はない”と述べている。
チームは声明で「共有できる決定事項がまとまり次第、最新情報をお伝えする」とつづった。
イリノイ州議会の会期終盤で見られた二転三転の展開は、NFL創設時から存在するベアーズがこれまで進めてきたスタジアム建設をめぐる困難なプロセスと符号するものだった。
ベアーズは2021年9月、シカゴから北西に約30マイル離れた場所にあるアーリントンハイツの326エーカーの土地について購入契約を締結したと発表。『Churchill Downs(チャーチル・ダウンズ)』との1億9,700万ドル(約314億6,642万円)規模の取引は2023年に最終合意に至った。
2022年9月、チームはアーリントンハイツを対象とした、スーパーボウルやファイナルフォーの開催が可能な屋内スタジアムを含む約50億ドル(約7,986億3,250万円)規模の計画を公表。その構想には、飲食店や商業施設を備えた通年型のエンターテインメント地区も盛り込まれていた。
しかし、2023年1月にテッド・フィリップスの後任としてケビン・ウォーレンがチーム社長に就任すると、ベアーズはソルジャー・フィールドの隣に新スタジアムを建設することに注力するようになった。2024年4月に発表されたシカゴのミュージアム・キャンパスを再開発するこの計画に対し、ブランドン・ジョンソン市長は熱烈な支持を表明した一方、JBプリツカー知事や州議会議員たちからは冷ややかな反応が示された。
チームは2025年5月に再び方針を転換し、アーリントンハイツの指導者らとの間で“大きな進展”があったと発表。
イリノイ州で税制優遇措置の確保や、アーリントンハイツの候補地におけるインフラ整備に向けた最大8億5,500万ドル(約1,365億6,787万円)の公的資金獲得を目指す動きが続く中、ベアーズはインディアナ州北西部の候補地についても本格的に検討し始めた。
インディアナ州のマイク・ブラウン知事や州議会議員らは、ベアーズの関心にすぐさま反応した。州下院委員会は2月、スタジアムの資金調達、建設、リースを担う『Northwest Indiana Stadium Authority(ノースウェスト・インディアナ・スタジアム・オーソリティ)』を設立する法案を可決。チームは、インディアナ州ハモンドにあるウルフ湖近郊の土地を精査していると述べた。
ベアーズは5月21日、検討対象となっているのはハモンドとアーリントンハイツだけだと明かしたが、イリノイ州議会の一部議員らは、シカゴを再び検討対象に加えることを期待した案の推進を続けていた。
ベアーズは1920年にディケーター・ステイリーズとして創設されて以来、イリノイ州を本拠地としてきた。1921年にシカゴへ移転してから、ベアーズは一度もスタジアムを所有したことがなく、1921年から1970年まではリグレー・フィールド、その後はソルジャー・フィールドを使用している。
記事提供:『The Associated Press(AP通信)』
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