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WRブラウンのトレードで獲得した2028年ドラフト1巡目指名権について語るイーグルスGMローズマン

2026年06月03日(水) 10:22

フィラデルフィア・イーグルスのハウイー・ローズマンGMとA.J.ブラウン【NFL】

待ち望まれていたワイドレシーバー(WR)A.J.ブラウンのニューイングランド・ペイトリオッツへのトレードがついに実現したが、フィラデルフィア・イーグルスが受け取った見返りは予想されていたものよりやや少ないように見えた。

イーグルスのジェネラルマネジャー(GM)ハウイー・ローズマンはオフシーズンを迎えた当初、4シーズン連続で1,000ヤード超えを達成し、プロボウルに3度選出された経歴を持つブラウンのトレードではドラフト1巡目指名権および2巡目指名権を見返りとして求めるはずだと報じられていた。その要求は過大だと見られていた中で、最終的な取引では1巡目指名権が2028年まで先送りされることになっている。イーグルスは合わせて2027年ドラフト5巡目指名権も手に入れた。

ドラフト指名権のトレードを評価する際の一般的なルールは、1年遅れるごとに1ラウンドずつ価値が下がるというものだ。つまり、2028年ドラフト1巡目指名権は2027年ドラフト2巡目指名権と同等の価値とみなされる。これをさらに当てはめると、2028年ドラフト1巡目指名権は2026年ドラフト3巡目指名権に相当するということだ。

しかし、ローズマンGMはこの問題をそのようには捉えていない。

『The Athletic(ジ・アスレチック)』によると、ローズマンGMは現地1日(月)に「2026年のドラフト指名権、それも1巡目後半の指名権を獲得すること、そして当然ながら6月1日以前にトレードを行うことで生じるサラリーキャップへの影響も考慮しなければならなかったことを踏まえると、将来の指名権に目を向けるのは理にかなっていた」と述べたという。

「私たちは常に、ドラフト指名権はドラフト指名権であり、1巡目指名権は1巡目指名権だという考えを持っている。何年だろうと関係ない。2028年になっても、どのチームもフットボールをやっている」

NFL屈指のジェネラルマネジャーであるローズマンGMに言葉を返すようだが、それはとんでもない強弁だ。

6月1日以前にブラウンをトレードすることによる財政的な影響を考慮すれば、有望な選手が少ない2026年ドラフトの1巡目指名権を要求しなかったのは理にかなっていた。しかし、ロサンゼルス・ラムズがブラウンの争奪戦から撤退した後、2027年ドラフトの1巡目指名権を得られなかったという事実は、ローズマンGMが交渉でほとんど優位性を持っていなかったことを如実に表している。

イーグルスがブラウンのトレードで得た見返りは、マイアミ・ドルフィンズがWRジェイレン・ワドルのトレードで得たもの――2026年ドラフト1巡目指名権と3巡目指名権――よりも少なかった。両者とも優れたレシーバーであり、ワドルの方が19カ月若いものの、現時点では明らかにブラウンの方が優れた選手であり、万全の状態であればトップ5に入るワイドレシーバーだ。

ローズマンGM自身も強弁を弄していることは自覚しているだろう。トレード交渉の達人であるローズマンGMがいつか別のGMと取引をする際に、イーグルス側が少しでも有利な条件を引き出そうとする局面で、確実に“ドラフト指名権はドラフト指名権だ”という自身の発言をそのまま突き返されることになるからだ。ローズマンGMはおそらく笑ってやり過ごし、交渉している時点から2年も先ではないドラフト指名権を粘り強く要求し続けるだろう。

幸いなことに、ローズマンは2028年ドラフト1巡目指名権の獲得まで待てるほど地位が保証されているうえに、その指名権を来年にトレードアップの駒として使うこともできる。理想的とは言えないが、ブラウンとの関係が修復不可能になり、不利な立場からの交渉を迫られていたことを考えれば、これでも十分な見返りだと言えよう。

「私たちの視点から言えば、1巡目指名権を獲得できたこと、そして2028年に2つの1巡目指名権を持てるということこそ、今回の取引の極めて重要な部分だ」とローズマンGMは話している。

「複数の1巡目指名権があることで何ができるか、その選択肢に目を向ければ、それは状況を一変させる大きな要素になると思う。チームを構築するうえで、こうした指名権こそが最も価値のあるものになると確信している。2027年のドラフトに大きな注目が集まっていることは承知しているが、2028年ドラフトも良いものになると確信しているし、私たちはチームを真に強化できる立場に立てるだろう」

ローズマンGMはドラフト1巡目指名権を手に入れた。ただ、実際にそれを使うまで、しばらく待たなければならないだけだ。

【RA】