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幼少期から憧れたペイトリオッツ加入に“ここは天国に近い場所”とWRブラウン

2026年06月03日(水) 12:43

ニューイングランド・ペイトリオッツのA.J.ブラウン【AP Photo/Charles Krupa】

ワイドレシーバー(WR)A.J.ブラウンは幼少期から応援し続けてきたチームに加わることになり、これ以上ないほどの喜びを感じている。

今週、トレードでニューイングランド・ペイトリオッツへ移籍したブラウンは、現地2日(火)に「子どもの頃から憧れていたチームでプレーできることに、ものすごく興奮した」と語った。

以前からうわさされていたフィラデルフィア・イーグルスからペイトリオッツへのトレードは、月曜日の東部時間16時過ぎに成立。6月1日以降まで取引を待つことで、イーグルス側はデッドマネーの負担を軽減させている。だが、ブラウンにとっては、それよりもはるかに長い時間を経てようやく実現した瞬間だった。

「ここは天国じゃないことは分かっている。でも、それに近い場所だ」 とブラウンはコメントしている。

ミシシッピ州で育ったブラウンだが、熱狂的なペイトリオッツファンだった年上の従兄の影響で、幼少期からペイトリオッツを応援するようになった。2019年ドラフト当時、ブラウンはペイトリオッツが1巡目最後で自分を指名する可能性が高いと考えていた。しかし、チームが指名したのは別のレシーバー、ニキール・ハリーだった。なお、ハリーが最後にNFLでプレーしたのは2023年だ。

ブラウンは打ちひしがれた。元クオーターバック(QB)トム・ブレイディと共にプレーする自分の姿を夢見ていたが、指名を見送られたことに絶望したという。ドラフトパーティーの場を離れ、「あまりの落胆に、気持ちを整理するためにクローゼットに閉じこもらなければならなかった」と振り返る。結局、その年のドラフト2巡目、全体51位でブラウンを指名したのはテネシー・タイタンズだった。

「つらい夜だった。本当につらい夜だったよ。さっきも冗談で言ったけれど、ペイトリオッツには長年、何度も心を引き裂かれてきた」とブラウンは話している。

「もちろん、トムと一緒にプレーしたかった。それは叶わなかったけど、すべての出来事には何らかの理由があるものだ」

昨シーズンに緊張状態が限界に達したことで、ブラウンはイーグルスを去ることになった。苦戦を強いられたオフェンス陣の中で、自身の役割に不満を募らせていたブラウンは、QBジェイレン・ハーツとの関係も以前ほど密接ではなくなっていたようだ。

ブラウンは2024年に3年9,600万ドル(約153億4,656万円)の契約延長に合意し、チームの第59回スーパーボウル制覇にも貢献した。しかし、関係の悪化は修復不可能なレベルにまで達し、トレードは全当事者にとって不可避な選択となった。イーグルス側は巨額のデッドマネーによるキャップヒットを回避するため、取引成立を6月1日まで待つ必要があった。

ペイトリオッツとイーグルスは今年8月に2日間の合同練習を行う予定だが、シーズン中に対戦することはない。2027年には、ペイトリオッツがフィラデルフィアに遠征してイーグルスと対戦し、タイタンズがフォックスボロで試合を行う予定となっている。

ブラウンはニューイングランドのメディアに対し、イーグルスでの騒動の詳細に触れるつもりはないとした上で、ペイトリオッツの一員となった今となっては「そんなことはどうでもいい」と語った。しかし、以前に『NBC』のマリア・テイラーに対しては、ハーツとの関係について「かつてほど親密ではない」と認めつつも、「悪感情はない」とつけ加えている。

「実際、今でも仲がいい」とブラウンはテイラーに明かした。

「彼のことは死ぬほど好きだ。彼が望むすべてのことを成功させ、成し遂げてほしいと願っている。フットボールのことになると、なぜ俺たちの友情が注目の的になるのか、理解できなかった」

「何も起きていない。本当に何もだ。人はただ、離れていくものなんだ」

ブラウンはハーツとの関係について、これ以上深く語ることを望んでいないようだ。一方で、新たなクオーターバック(QB)であるドレイク・メイについて話す表情には、この上ない喜びが滲んでいた。

「彼はどんなスローも投げられるし、すごく落ち着いている」とブラウンは語り、この日行われたチームミーティングでメイが見せた統率力に言及した。

「まだ若手でありながら、自分が何を話すべきかを理解し、リーダーとしてチームのために発言する。その姿勢は多くのことを物語っているよ」

「彼の発言を聞いたとき、“ワオ、これはすごい”と思った。もちろん、彼については良い評判を耳にしていたけれど、その一部分だけでも、彼がどれだけ自分の仕事を愛しているか、そしてどれほど熱心に勉強しているかがよく分かった」

ブラウンはペイトリオッツのヘッドコーチ(HC)マイク・ブラベルとの関係も大切にしている。もっとも、2019年にNFL入りした当初、その関係は決して良好なスタートではなかった。

「第一印象? ああ、(ブラベルが)嫌いだったよ。それははっきり言える」とブラウンは明かす。

「でも、今の関係はどうかって? 彼は最高だ。素晴らしい人物だし、情熱を持って指導してくれる。選手に責任感を持たせるんだ。決して大げさに言っているわけではない。彼は本当にそれを実行している。このグループを、そしてチームをけん引しているんだ。正直なところ、彼は誰かが自分に挑戦してくるのを待ち構えているんじゃないか。本人はまだプレーできると思っているよ」

ペイトリオッツの攻撃コーディネーター(OC)ジョシュ・マクダニエルズについてはまだ馴染みが薄いものの、2人はすでに言葉を交わしており、ブラウンによれば、マクダニエルズは「俺に大量のアイデアを授けてくれた」という。

オフェンスにおいてどのような役割を担えば満足できるかと問われると、ブラウンは「今、すでに満たされている」と答えた。

ブラウンは背番号もかつての数字に戻す予定だ。タイタンズとイーグルスで着用していた11番から、ペイトリオッツではミシシッピ大学時代などに背負っていた1番へと変更する。かつて11番を着用していた元ペイトリオッツWRのジュリアン・エデルマンから、その番号を引き継ぐ許可を得ていたが、ブラウンは郷愁に駆られていた。

「ただ自分のルーツに戻りたかったんだ。わかるだろう? 自分の原点に立ち返る。なるべくしてなった、最高の巡り合わせさ。これ以上ない気分だよ」とブラウンは説明している。

初めて夢見てから、ペイトリオッツ加入が実現するまでに6年以上の歳月が流れた。それはブラウンにとっても、ペイトリオッツのファンにとっても待ちわびた瞬間であり、成立条件となる6月1日の訪れさえも長く感じられるものだった。そして、ついにその時が来た。ニューイングランドに落ち着いたブラウンは、戦う準備ができている。

「ファンのみんな、いよいよだ。遅すぎたということはない。俺たちは最高のタイミングでここにいる」とブラウン。

「ワクワクしているよ。ジレット・スタジアムのフィールドに立って、ファンの歓声を聞きながらビッグプレーを決めて、フットボールを楽しむのが待ちきれない」

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