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「現実離れした」ジャイアンツへの再加入について語るWRベッカム、「やるべきことは山積み」

2026年06月04日(木) 15:45

ニューヨーク・ジャイアンツのオデル・ベッカム【AP Photo/Adam Hunger】

フットボールから1年以上離れていたワイドレシーバー(WR)オデル・ベッカムは、8シーズン前に所属していたチームに戻り、復帰に向けた第一歩を踏み出す。

ベッカムは何度もプロボウルに選出されていた全盛期の当時とはまったく異なる状況で、再びニューヨーク・ジャイアンツのユニフォームに袖を通すことになった。現在のベッカムは33歳のベテラン選手で、2025年シーズンは試合に出場していない。ベッカムは競技から離れていた時間が自分にとってプラスになったと考えている一方で、ロースター入りを果たし、チームに貢献できるとは限らないとも認めている。その現実は、ジャイアンツがベッカムと契約した日にWRジュジュ・スミス・シュスターやWRブラクストン・ベリオスとの契約をまとめたことにも表れている。

現地3日(水)、ベッカムはジャイアンツへの復帰について「最高の気分だ」と報道陣に語った。

「しばらく休んで、試合から距離を置く時間を持てたのはとても良いことだった。人生では、ものすごく愛していたものが、かえって自分にとって害になるような時期がある。その期間に休んで、息子や家族と過ごし、自分にとって大切なものの優先順位をつけ直したことで、自分が今もこのスポーツを深く愛していることに気づいた」

「フィールドに戻れて最高だった。チーム施設に戻り、このフィールドに立ち、スタジアムを眺めると、現実離れした気分になった。やるべきことは山積みだと分かっている。それについてはすでに(ヘッドコーチ/HCジョン・ハーボーと)話し合った。俺はすべてを得るためにここに来た。これまでの人生で、与えられたものは何一つない。俺は自分の力でつかみとり、毎日懸命に努力し、チームにとって最善のことをするためにここに来たんだ」

2014年ドラフト全体12位でジャイアンツに指名されたベッカムは鮮烈なNFLデビューを飾り、オフェンス部門年間最優秀新人賞を受賞したほか、キャリア初年度から3シーズン連続でプロボウルに選出された。ベッカムはいずれのシーズンも1,300ヤード以上を獲得したが、チームとしての成功にはつながらず、プレーオフに進出したのは2016年シーズンのみだった。

ジャイアンツはベッカムが在籍した5シーズン中4シーズンで負け越している。そして、2019年にベッカムをクリーブランド・ブラウンズへトレードした頃には、両者の関係は悪化していた。その後、ベッカムは紆余曲折を経てニューヨークへ戻っている。ブラウンズは3シーズン目の途中でベッカムをウェイバーにかけた。その後、ベッカムはロサンゼルス・ラムズに加入して第56回スーパーボウル制覇に貢献したが、その試合でACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂。2022年シーズンを棒に振り、2023年はボルティモア・レイブンズで過ごし、2024年にはマイアミ・ドルフィンズで9試合に出場したが、同年12月に合意の上でチームを去った。

ベッカムが再び試合に出場することは決して確約されておらず、2025年10月にリーグの運動能力向上物質規定違反によって6試合の出場停止処分を受けた後はなおさらだった。それでも諦めなかったベッカムは次のように話している。

「俺の人生は良くも悪くも、限界まで自分を追い込むことの連続だったと思う。ああやって競技から離れなきゃいけなかったことは、心の奥底でどうしても納得できなかった。自分らしくないと思った。俺は決して、諦めることも、投げ出すことも、自分自身を見限ったこともない。とにかく自分の中でしっくりこなかったから、やらなきゃいけなかったんだ。これは自分のためであり、息子のためでもある。身をもって手本を示したい。息子には、過去の自分じゃなく、今の自分がどういう人間かを見てもらいたい。そして、うちの家族は決して諦めないということを知ってほしい。信じたものを追い求めるんだ、とね」

ベッカムは復帰する機会をものにし、マリク・ネイバースやダリウス・スレイトン、カルビン・オースティン三世、マラカイ・フィールズ、ダーネル・ムーニー、アイザイア・ホッジンズ、ジェイリン・ハイアット、ゼイビア・ギプソン、そして前述のスミス・シュスターやベリオスといった選手がひしめくWR陣で自分の地位を確立できれば、最初の在籍時にはできなかった方法でチームに貢献したいと考えている。

「いいプレーをして、スーパーボウルで勝つ。それが最高のシナリオだ」とベッカムはコメント。

「それが目標だ。昔はここで優勝旗を眺めていたけど、このチームのために勝ちたいとずっと思っていた。どう書こうと構わないけど、誰もが知っている通り、俺がここを離れたいと思ったことは一度もない。俺が望んでいたのは勝つことだけだったし、それは今も同じだ」

その取り組みの中で、ベッカムが担う最も重要な役割は、選手としてではなくメンターとしてのものになる可能性が高い。かつてのベッカムのようにジャイアンツの新星として期待されているネイバースは、ルーキーシーズンに輝かしい活躍を見せたものの、翌シーズンにACLを断裂して現在も回復を目指しているところだ。同様のリハビリを経験し、若くしてスター選手となった際に陥りがちな落とし穴についても熟知しているベッカムは、フィールド外でも多くの助言を与えられるだろう。それは、チームのドラフト指名を公の場で批判して物議を醸したネイバースにとって、特に意味のあるものになるかもしれない。

ネイバースについて「ああいうケガを経験すると、一時的に強くなれるし、多くの経験を得ることもできる」と話したベッカムはこう続けている。

「多くの知識を得られるし、自分自身についても深く知ることができる。厳しいプロセスではあるけど、彼は成長した姿で戻ってくるはずだし、彼のフィールド復帰が待ちきれない。彼がどういう選手かは誰もが分かっている。彼や他の選手のためにできることは何でもするつもりだ。信じてほしい。俺はやるべきことも、やらない方がいいこともよく分かっている」

メンターとしての役割を担うにせよ、フィールドで貢献するにせよ、ベッカムはスーパーボウル制覇以外は受け入れないという覚悟を持ってニューヨークに戻ってきた。

しかし、ベッカムはまずロースター入りを果たす必要があることも理解している。

【RA】