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キャンプ開始時点を契約交渉の期限とするバッカニアーズQBメイフィールド

2026年06月06日(土) 09:25

タンパベイ・バッカニアーズのベイカー・メイフィールド【NFL】

苦難の道のりを経て、クオーターバック(QB)ベイカー・メイフィールドはタンパベイ・バッカニアーズという居場所を見つけた。メイフィールドはそこでトム・ブレイディ時代を堅実に引き継ぎつつ、自身のNFLキャリアも好転させている。

メイフィールドは2026年に契約最終年を迎える中で、今後もしばらくその関係を続けることを望んでいるが、トレーニングキャンプを終えた後はチームと契約について話し合うつもりはないと明かした。

現地5日(金)、メイフィールドはフロリダ州タンパで主催したユースフットボールキャンプで「何よりもまず、いずれにせよ俺たちはここタンパで基盤を築いた」と話している。

「この地域が大好きだし、ここにいるのは楽しい。みんな温かく迎え入れてくれたし、ここでの生活を楽しんでいる。もちろん、ここで子どもを育てるつもりだ。でもそうだな、契約の話は動き出しているし、進みつつある。ただ、俺たちが考えていたほど進展しているわけではない」

「つまり、俺たちは長期的にここにいたいと思っているけど、現時点ではまだそうなっていない。とはいえ、2026年までは契約下にあるし、ロッカールームの仲間たちやスタッフも、俺がこれからも変わらず自分らしくいると分かっているはずだ。チームがスーパーボウルで勝てるよう、できる限りのことをする。俺にとってはそれが最優先事項だ。あとのことは自然と解決するだろう。もちろん、長期契約を結べたら最高だけど、チームもトレーニングキャンプの開始時点が期限で、それ以降は契約の話を一切せず、フットボールに集中するということを分かっているはずだ。だから、契約がいつまとまるかは俺次第じゃない。できればそれまでにまとまってほしい。もしそうならなくても、俺たちは良いシーズンを送るつもりだ」

メイフィールドはブレイディが引退した翌年の2023年にバッカニアーズをプレーオフ進出に導き、そこで勝利を挙げて実力を証明した後、2024年に3年1億ドル(約160億3,050万円)の契約を締結。2024年シーズンにはキャリア最高のシーズンを送り、パスヤード(4,500ヤード)、タッチダウンパス(41回)、パス成功率(71.4%)でキャリアハイを更新するとともに、チームをNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)南地区連覇に導いた。

5年連続でプレーオフに進出していたバッカニアーズだが、2025年シーズンは8勝9敗という低調な成績でそれを逃している。チームはシーズンを通して主力選手の負傷に悩まされ、最後の5試合で4敗を喫したものの、3チームが並ぶ形で地区首位を争っていた。しかし、最終的にはカロライナ・パンサーズがシーズン第18週にバッカニアーズに敗れたにもかかわらず地区優勝を果たした。

期待外れのシーズンを終えた後、バッカニアーズには衝撃的な退団劇も待ち受けていた。レシーブヤードでチーム史上最多記録を持つワイドレシーバー(WR)マイク・エバンスが、バッカニアーズが提示した金額よりも低い条件でフリーエージェント(FA)としてサンフランシスコ・49ersへ移籍したのだ。

メイフィールドはエバンスの退団について「オブラートに包んで言うことはできない。彼が戻ってこないのは残念だ」とコメント。

「彼がどれほど素晴らしい選手かって話だ。殿堂入りは間違いないし、バッカニアーズ一筋でキャリアを終えるのにふさわしい選手だった。こういうことは起きてしまうものだけど、幸いにも俺たちはすごくいい関係を築いてきたし、これからも一生友人だ。対戦することになればその時は別として、彼のことを応援するつもりだ」

ベテランQBのメイフィールドは主力レシーバーの退団がもたらす影響を認めつつも、クリス・ゴッドウィンやエメカ・エブカ、ジェイレン・マクミラン、テズ・ジョンソンで構成される強力なWR陣には引き続き自信を見せている。また、バッカニアーズは今年のドラフト3巡目でテッド・ハーストを指名。身長約190cmのハーストが大柄なターゲットとしてエバンスの不在を補うことを期待している。

「マイクが去ったことで、クリスが活躍する機会が生まれる。彼は前から信じられないほど素晴らしいリーダーだったけど、本当にあのポジションを引っ張っていく存在になると思う」とメイフィールドは語り、こう続けた。

「去年はケガ人が続出し、たくさんの選手がプレーすることになった。だからこそ、J-Macやクリス、エメカが今すごく健康かつ良い状態でチームをけん引してくれているのは大きい。メックやテズに関しては、1年目から2年目にかけて成長していく姿やテッド・ハーストをフォローする姿を見せている。あのポジションには多くの戦力がそろっている。つまり、ああいう選手を失ったときは、1人じゃなくて大勢でその穴を埋める必要があるけど、うちにはそれがそろっているということだ」

メイフィールドはバッカニアーズでの3年間で一度も先発を欠かしたことがなく、健康状態が良ければ圧倒的な強さを見せる場面もあるオフェンスを率いるのに十分な実力を備えたパサーであることを証明してきた。

どうやら、バッカニアーズと31歳のメイフィールドは絶好のタイミングで巡り合ったようだ。メイフィールドはバッカニアーズでの将来について自らの意思を明確に示しており、バッカニアーズがその期限を尊重する可能性もある。もしそれが実現しなければ、他チームが価値のあるフリーエージェントQBに接触できる状況になるため、両者は激しい交渉をすることになるだろう。

【RA】