ミニキャンプを見事なFGで締めくくったレイブンズKループ、昨季最終戦のミスから前進へ
2026年06月11日(木) 10:18
ボルティモア・レイブンズは現地10日(水)、2025年シーズン最終戦と同じ形、つまりキッカー(K)タイラー・ループのフィールドゴールで参加必須のミニキャンプを終えた。
シーズン第18週に44ヤードのフィールドゴールを外し、プレーオフ進出の望みが断ち切られてから5カ月以上が経過した中、ループはボールをゴールポストの間に通し、40ヤードのキックに成功。レイブンズの選手たちは良い形で夏休みを迎えることになった。また、これは1月上旬に臨んだ試合でキックを大きく右に外してしまったことにどう向き合ってきたのかをループに尋ねる絶好の機会にもなっている。
現地10日(水)、ループは「一番大事だったのは、その事実を認めて受け入れたことだと言える」と説明した。
「1、2日かかった。あのキックそのものから立ち直るのは、意外と簡単だったと思う。次のキックに備えなきゃいけないと分かっているからだ。それを過去のものとして受け止めなければならない。自分が築いてきたプロセスにも自信を持っている。前へ進む上で一番大事だったのは、大切な人たちや、自分のことを気にかけてくれている人たちに俺は大丈夫だと伝えることだった」
「自分にとっては何も変わっていない。今でも自分の能力には自信がある。自分を気にかけてくれている人たちや愛してくれている人たちに大丈夫だと伝えた後は、簡単に前へ進めた」
レイブンズはピッツバーグ・スティーラーズに敗れたシーズン第18週、ループが試合終了間際にフィールドゴールを外したことでAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区制覇とプレーオフ進出の機会を逃した。結果としてループはNFLでの1年目に厳しい結末を迎えている。
ループの失敗とチームとしての敗北を受け、レイブンズは長年指揮を執ってきたヘッドコーチ(HC)ジョン・ハーボーを解任し、チームのアシスタントやロサンゼルス・チャージャーズの守備コーディネーター(DC)を務めていた経歴を持つジェシー・ミンターを後任に据えた。また、オフシーズンにはロースターの再構築に注力している。しかし、ループの立場は揺るがなかった。レイブンズはドラフト6巡目で指名したループが昨季に34回中30回のフィールドゴールを成功させたという実績に満足していたのだ。
今後はループの立ち直る力が試されることになる。2025年シーズンを痛恨のミスで終えたことで、2026年シーズン最初のキックには特に注目が集まるだろう。ループがその瞬間に備えるには、水曜日と同様に練習でのキックを確実に決めていくしかない。
ミンターHCは水曜日に「高校、大学、さらにその先までそのポジションを続けていれば、良い時も悪い時も経験する必要があると気づくものだ」と語った。
「プロセスが重視されるポジションだし、悪い出来事が起きた後はしっかりと切り替えなければならない。自分のプロセスを信じることだ。彼は全体的に良いルーキーシーズンを過ごしたと思う。だがもちろん、私たちは重要な局面でのパフォーマンスで評価されるものだ。彼が観客の前、そしてチームの前でそうした瞬間を経験する機会を作りたいと思っている。そうした機会を与え続けたいし、今回の一本をしっかり決めてくれたのは間違いなく喜ばしいことだ」
キックに関して言えば、レイブンズファンは長らく恵まれた状況にあった。レイブンズは13年間にわたってKジャスティン・タッカーに信頼を寄せており、2024年の最終シーズンに精彩を欠いたことを除けば、タッカーが最初の12年間で成功率82.5%を下回ることは一度もなかった。
ループにとってそれは非常に高いハードルだと言える。とはいえ、ループはルーキーシーズンで最も印象的なキックこそ外したものの、本来であれば次々と選手が入れ替わるような不安定な状況に陥っていてもおかしくなかったレイブンズのKポジションを概ね安定させた。
2年目にはこれまでの成功を土台にし、あの一度の失敗を乗り越えることになるだろう。
ループは「誰よりもあのキックをやり直したいと思っているけど、前に進まなければならない」とコメントした。
【RA】



































