レイブンズのセンターを争う「候補たちは気に入っている」とQBラマー・ジャクソン
2026年06月12日(金) 11:15
ボルティモア・レイブンズは、センター(C)としてNFL史上最高額の契約を結んだタイラー・リンダーバウムの流出を許した。チームはフリーエージェント(FA)市場でこのプロボウラーに代わる不動の先発を確保できず、ドラフトでもセンターを補強できなかった。
オフシーズンの練習を迎えるにあたり、誰がクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンにボールをスナップするのかは最大の注目点の一つだった。レイブンズが2日間の参加必須ミニキャンプをもってトレーニングキャンプ前の全日程を終えた今も、その答えは出ていない。
この2日間はガード(G)のダニー・ピンターとジョボーン・グウィンがファーストチームのプレー数を分け合い、現地9日(火)の練習ではピンターが、翌日はグウィンが最初にフィールドへ入った。昨年リンダーバウムのバックアップを務めたコーリー・ブロックは負傷を抱えているものの、7月のトレーニングキャンプでは競争に加わる見込みだ。
「3人のセンターがいるチームには、まともなセンターは1人もいない」というジョン・マッデンの有名な格言が頭をよぎる。
チーム公式サイトによれば、ジャクソンは水曜日に「彼らはよく競い合っている。俺から見ればかなりいい仕事をしているよ。この候補たちは気に入っている」と語ったという。
もっとも、ジャクソンとしてはそう言うほかなかっただろう。チームメイトを批判したり、フロントの補強失敗に不満を漏らしたりするわけにはいかない。ただその一方で、トレーニングキャンプのようなフルコンタクトの接触がないオフシーズンの現段階においては、彼らが良く見えているのも確かだ。実戦の激しい攻防が始まるまでは何も分からないというのが実情だ。
レイブンズのトレーニングキャンプやプレシーズンに向けて、センター争いは最大の焦点となる。
ヘッドコーチ(HC)ジェシー・ミンターは、「現時点ではかなり均衡した競争だと言える」と述べている。
「ダニーもジョボーンも本当によくやってくれている。特にこのポジションは、まだパッドをつけていない上に彼らも新しい役割を任されている。防具をつけた練習が始まれば間違いなく序列ははっきりしてくるだろう」
ミンターと新攻撃コーディネーター(OC)デクラン・ドイルにとって、先発の座を勝ち取った選手が他のユニットと噛み合い、ジャクソンとの呼吸を合わせられるよう、センターをできるだけ早く確定させることが不可欠だ。もしラインの中央が崩れれば、ドイルが導入しようとしている戦術のすべてが破綻しかねない。それはジャクソン自身が今シーズンに披露することを心待ちにしているシステムだ。
ジャクソンは「今年はかなり爆発力のあるオフェンスが見られるはずだ。デクランのプレーコールや頭脳から生み出される創造性、細部へのこだわりは異次元だ」と語っている。
しかしながら、センターが致命的なミスを連発し、スナップと同時にディフェンダーがジャクソンの目の前に迫るようでは、その異次元なオフェンスも形無しだろう。
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