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突然の引退と復帰断念を振り返る元ライオンズCラグナウ、「すべてのことには理由がある」

2026年06月16日(火) 12:05

デトロイト・ライオンズのフランク・ラグナウ【AP Photo/David Dermer】

わずか1年ほど前、プロボウル選出経験を誇るデトロイト・ライオンズのセンター(C)フランク・ラグナウが突然の現役引退を発表。それが2025年シーズンにおけるチームのオフェンシブライン崩壊を引き起こすこととなった。ベテランのラグナウはシーズン中盤に復帰を試みたものの、最終的には身体検査をパスできず、その計画は頓挫している。

復帰断念後初めて、ミシガン州で開催した自身のチャリティイベントで報道陣の取材に応じたラグナウは、当時直面した現実について率直に語った。

現地12日(金)、ラグナウは「ただプレーしたいという強い意志だけで動こうとしていた」と『The Athletic(ジ・アスレチック)』のコルトン・パウンシーに話している。

「心はそう思っていても、身体がノーを突きつけていた。まるで身体が麻痺して動かないような状態だった。信じてもらえないかもしれないが、夏の間に引退するつもりなんて全くなかった。ただ、“チームメイトのため、ファンのためにやれるはずだ。それが自分という人間だろ”と自分に言い聞かせようとしていた。だが、どうしても無理だった。子どもも何人かいる中で、別に悲劇のヒーロー気取りで同情を引きたいわけじゃないし、俺自身は元気で大丈夫なのだが…要するに“それだけの代償を払う価値があるのか”という問題だった」

「俺にとって、最終的にはそこが判断基準になった。当然、その決断を下すまでには激しく葛藤した」

2018年ドラフト1巡目指名でライオンズに入団して以来、ラグナウは7シーズンで96試合に先発出場。プロボウル選出4回を誇り、現役最後の2シーズンはいずれもオールプロのセカンドチームに名を連ねていた。

昨シーズン、自身の穴を埋めるのに苦戦していたライオンズのオフェンシブラインを救うべく、ラグナウは短期間ながら復帰を試みた。しかし、グレード3のハムストリング肉離れを起こしたことでその思いは完全に打ち砕かれ、復帰が実現することはなかった。

ラグナウは、そのケガによって自分の身体の声に耳を傾けざるを得なくなったと言う。

「チームメイトの姿を見るのがつらくて、試合を見ないようにしたり、他のことに気を紛らわせようとしたりしていた」とラグナウは振り返る。

「それでも試合を見始めると、罪悪感にさいなまれた。ジャレッド(ゴフ)がヒットされているのを見て、彼は俺の相棒なのに、みんなが苦しんでいるのに、と思った。それで愚かな決断を下してしまい、プレーできる状態に戻ろうとしてケガをした。あれは精神的にこたえた。本当につらかった。だけど、すべてのことには理由がある。今の自分があるべき場所にいるということだ」

ラグナウの引退は、2026年シーズンに向けたライオンズのオフェンシブライン再編を加速させることになった。チームはフリーエージェント(FA)市場でCケイド・メイズを獲得したほか、放出されたテイラー・デッカーの代わりにペネイ・スウェルをレフトタックル(LT)へコンバートし、ドラフト1巡目でライトタックル(RT)ブレイク・ミラーを指名。ライオンズは、これらの補強や若手ガード(G)のテイト・ラトリッジ、クリスチャン・マホガニーらが成長を遂げることで、オフェンシブラインが2024年のレベルにまで戻ることを期待している。

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