オリンピック・デーが象徴する世界的なフラッグフットボールの継続的成長
2026年06月24日(水) 13:30
1894年の国際オリンピック委員会(IOC)創設によって、近代スポーツ界に復活を遂げたオリンピック。その幕開けを記念して1948年に制定されたのが、オリンピック・デーだ。
昨年のオリンピック・デーは、2028年ロサンゼルス夏季オリンピックでのフラッグフットボール競技にNFL選手の出場が容認されてから初の記念日となった。現地23日(火)のオリンピック・デーは、NFLフラッグ・チャンピオンシップやIFAF(国際アメリカンフットボール連盟)世界選手権に象徴されるように、あらゆるレベルで競技が拡大し、その人気が世界中に広がり続ける中で迎えられた。
現在、米国内の青少年競技人口410万人以上(2020年比で50%増)を含め、世界中に約2,000万人のプレーヤーを抱えるフラッグフットボールは、世界で最も急速に成長しているスポーツの一つだ。
先日、『ESPN』の番組“Women’s Sports Now(ウィメンズ・スポーツ・ナウ)”に出演したNFLコミッショナーのロジャー・グッデルは、この競技が世界中で着実に根を下ろしていることに興奮を示し、その理由としていくつかのシンプルな要因を挙げた。
グッデルは「フラッグフットボールの鍵となるのは、誰もが手軽に始められるアクセスの良さだ」とした上で、「費用がかからず、用具もほとんど必要ない。どんなグラウンドでもすぐにプレーできる」と語った。
この参入障壁の低さが関心の爆発を後押ししており、2年後に控えたオリンピック初実施に向けて弾みをつけている。
青少年のフラッグフットボール競技人口の急増を最もよく示しているのが、NFLフラッグ・チャンピオンシップだ。
7月23日(木)から26日(木)にかけてインディアナポリスで開催される今年の大会は、世界中から350もの男子および女子チームが参加する過去最大の規模となる。
このレベルでの競技参加は、高校や大学レベル、特に女子カテゴリーの底上げに直結している。2024-2025年度には、40の州にまたがる6万9,000人の女子学生がフラッグフットボールに参加しており、これは前年比60%増という驚異的な数字だ。250以上の大学が女子フラッグフットボールを導入しており、先月にはNCAA(全米大学体育協会)が『Emerging Sports for Women(エマージング・スポーツ・フォー・ウィメン)』プログラムへのフラッグフットボールの追加を承認。さらに、早ければロサンゼルス五輪を数カ月後に控えた2028年春にも、ディビジョンI、II、IIIによる全米大学選手権を創設するよう推奨している。
グッデルは「若い女性たちにとって、伝統的に男性のスポーツとされてきた競技に参入できることは、より強力な意味を持つというのが現実だ」と述べ、次のように続けた。
「同時に、彼女たちは素晴らしいアスリートであり、魅力的な人間だ。通常のフットボールから得られるものとまったく同じものを、フラッグフットボールからも得ることができる。それは、想像もしなかったことを成し遂げられるという自信と、自己肯定感だ。これはもはや男性だけのスポーツではない。フラッグフットボールは世界中の人々のためのものであり、われわれはグローバルスポーツと呼んでいる。通常のフットボールとは異なるが、子どもたちが成長する上で非常に価値のある、独自の性質や多くの価値観を備えているのだ」
「オリンピック・デーを祝して」
Happy Olympic Day! 🥇 pic.twitter.com/C3SYCeVd9r
— NFL (@NFL) June 23, 2026
プロレベルでも、大きな進展が見られる。
NFLは今年3月、著名な投資家や多数のアスリートが名を連ねる『TMRW Sports(TMRWスポーツ)』との提携を発表し、男女のプロフラッグフットボールリーグを立ち上げることを明らかにした。支援者には、ジョー・モンタナ、スティーブ・ヤング、ラリー・フィッツジェラルド、ペイトン・マニング、トム・ブレイディ、イーライ・マニング、ボビー・ワグナー、アリック・アームステッドといった新旧のフットボール界のレジェンドたちだけでなく、セリーナ・ウィリアムズ、ビリー・ジーン・キング、イラナ・クロス、アレックス・モーガンなど、複数の競技の伝説的な女性たちも名を連ねている。
このリーグはフラッグフットボールの継続的な発展の鍵となり、ユースから大学、そしてプロへと続く明確なキャリアパスを確立することになる。
同様に重要な意味を持ち、フラッグフットボールが真にグローバルな競技へと変貌を遂げている証拠となるのがIFAF世界選手権だ。直近の世界選手権には過去最多となる31チームが参加した。男女それぞれの上位16カ国が参戦し、2028年のロサンゼルス五輪の予選を兼ねる2026年大会は、8月13日から16日にかけてドイツのデュッセルドルフで開催される。
競技にとって最高の到達点となる2028年のオリンピックに向け、フラッグフットボールへの熱気はかつてない高まりを見せ、さらに塗り替えられようとしている。
本番を前に競技は成長の一途をたどるはずであり、第34回夏季オリンピックの舞台で披露されることで、確実にその恩恵を受けることになるだろう。現在、確立された育成ルートを駆け上がっている若手プレーヤーの中から、本人たちが応援しているNFL選手たちと共に(あるいはライバルとして)金メダルを目指す者が現れるかもしれない。
現役、あるいは引退したNFL選手がオリンピックに出場する姿を想像できるか、と問われたグッデルは「間違いない」と即答し、こう締めくくった。
「1年前に承認して以来、多くの選手から“出場したい”という言葉を聞いている。各チームのトレーニングキャンプが始まる前の開催となるため、スケジュール的にもまったく問題ない。2028年五輪の第1週目に行われる予定になっている。選手たちはコンペティターであり、大舞台を愛している。金メダルであれ、どんな色のメダルであれ、彼らにとって一生の宝物になるはずだ。彼らはいつもその話をしており、オリンピックにNFL選手が出場することは間違いないと信じている」
【R】



































