自身を批判する者たちが「大好き」だと語るベアーズQBウィリアムズ
2026年07月02日(木) 09:32
クオーターバック(QB)ケイレブ・ウィリアムズは批判を受けることに慣れている。
南カリフォルニア大学(USC)在籍時代からドラフト全体1位指名を受け、シカゴ・ベアーズを再び競争力のあるチームへと導いてきた現在に至るまで、ウィリアムズは数多くの批判にさらされてきた。勝利を重ねれば重ねるほど、根拠のない中傷が寄せられることを理解しているウィリアムズは、ただそれを聞き流して前進し続けている。
ウィリアムズは先週に配信されたポッドキャスト『Pardon My Take(パードン・マイ・テイク)』でのインタビューで、アンチについて「ああ、そういう連中は大好きだ。お気に入りの1つさ」とコメント。
「彼らが必要ってわけじゃないけど、自分を信じる気持ちや自信がちょっとだけ増すんだ。思い込みを少しだけ増やす感じ。そのすべてが合わさると、少しばかり勢いが増すのさ。ほんの少しあれば十分だ」
ウィリアムズは1年目から2年目にかけて飛躍的な成長を遂げ、ベン・ジョンソンHC(ヘッドコーチ)の指導の下、ベアーズをNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)北地区の最下位から首位へと導いた。ウィリアムズは試合終盤に何度も逆転勝利を演出し、驚異的なプレーを数え切れないほど披露することで、勝てるチームを率いる力があることを証明。昨季はベアーズをNFCチャンピオンシップゲームまであと一歩のところまで導き、ロサンゼルス・ラムズ戦ではNFL史に残るような信じがたいタッチダウンパスで同点に追いついたが、最終的には延長戦の末に敗れた。
ジョンソンHCの就任初年度に見せた成長により、2026年シーズンへの期待は高まっている。それでも、ウィリアムズを批判する者たちがその手を緩めることはないだろう。
『Madden NFL 27(マッデンNFL 27)』の表紙を飾ったウィリアムズは、批判する人々の意見に正しい点や一理あると思える部分があるかという質問に対し、きっぱりと「ない」と答えている。
ウィリアムズはその後、ジョンソンHCも改善を望んでいると話していたパス成功率のような点については批判する人々の指摘が正しいと言えるのではないかと尋ねられた。
それに対してウィリアムズは「コーチが第4ダウンで勝負に出ることは分かっているから、俺はチームに有利な状況を保つために、誰よりも多くボールを投げ捨てている」と返答。
「つまり、3回しか攻撃できないと恐れているわけじゃない。自分たちの能力や爆発力も分かっているから、さっきも言ったようにサイドラインの外へ投げたり、地面に投げつけたりすることも怖くないんだ。もちろんスクランブルもするし、スクランブル中にボールを持っていた時間をカウントする人もいるけど、そういう話はいくらでもできるし、人があれこれ言うことも分かっている。数字だけを見て判断すべきじゃない。どうやって試合に勝っているかを見るべきだ」
ウィリアムズのパス精度は2シーズンを通して疑問視されてきた。昨シーズンは568回のパスを投げて3,942ヤード、タッチダウン27回、インターセプト7回を記録し、パス成功率は58.1%だった。『Pro Football Reference(プロ・フットボール・レファレンス)』によると、2025年シーズンのパス成功率は規定投球回数に達した33人のQBの中で32位であり、ウィリアムズの記録を下回ったのはミネソタ・バイキングスのJ.J.マッカーシー(57.6%)のみだったという。
インコンプリートに終わったパスの一部はオフェンスを動かす上で必要なものだったと考えている一方で、パス成功率の改善を望んでいることも認めたウィリアムズは次のように語った。
「もちろん、パス成功率は上げたいと思っているけど、自分がフィールドでやっていることの中には、その数字にマイナスの影響を与えるものもある。だけど、今年は成功率を上げるよ。みんなを黙らせて、理解してもらうためにもね」
「ペイトン(マニング)からトム(ブレイディ)、パトリック(マホームズ)に至るまで、歴代の偉大な選手たちの数字を調べてみた。平均すると、彼らのパス成功率は65%から63%、あるいは62%くらいだった。これは意外だった。2、3パーセントしか違わなかったから、少なくとも俺は驚いた。俺たちもその数字を上げていく。そうすればみんなも満足するだろうし、長い目で見て試合に勝つことにもつながるはずだ。試合をもっと良い形でスタートさせ、序盤から勢いに乗り、そういうことをやっていきたい」
マニングのキャリア通算パス成功率は65.3%、ブレイディは64.3%、マホームズは現時点で66.2%となっている。なお、マホームズは14試合に出場した昨季に62.7%を記録したが、2018年に先発QBとなって以来、パス成功率が65.9%を下回ったのはこれが初めてだった。また、マニングとブレイディがキャリアをスタートさせた時代は、現在ほどパス成功率が高くなかったことも考慮する必要がある。オフェンス戦術の進化に加え、この10年から15年でショートパス中心の攻撃が主流となったことで、パス成功率は大幅に上昇した。例えば、2025年シーズンのリーグ平均パス成功率が64.3%だったのに対し、2005年は59.5%だった。
いずれにせよ、ウィリアムズに改善すべき点があることを指摘するために“アンチ”になる必要はない。明確な改善点は、短距離パスで攻撃を展開するクオーターバックとしてのプレーだ。確かにウィリアムズが言うように、インコンプリートに終わったパスの一部は、意図的に投げ捨てたり、プレーが崩れた状況で打開を図ったりした結果によるものだったが、昨季は不安定なパスによってオフェンスが停滞した場面も何度かあった。
ウィリアムズはまだ3年目だ。その段階で完成されたクオーターバックなどいない。偉大なQBたちもキャリアを通じて進化を続けてきた。“アイスマン”の愛称で親しまれるウィリアムズには改善の余地が十分にある。昨季にあれだけのプレーを見せながら、今もなお成長を続けているという事実は、対戦相手にとって脅威となるはずだ。
【RA】



































