マッカーシーHC率いる馴染みのオフェンスに「昔やっていたプレー」とスティーラーズQBロジャース
2026年07月06日(月) 12:12
ピッツバーグで新時代が幕を開けようとしている一方、スティーラーズは時を巻き戻したかのような環境にある。
19年間にわたってピッツバーグ・スティーラーズを率いてきたマイク・トムリンからチームを引き継いだのは、62歳のマイク・マッカーシーヘッドコーチ(HC)だ。
スティーラーズの指揮官として故郷に戻ってきたマッカーシーHCは、ヘッドコーチとしてグリーンベイ・パッカーズ(13年)とダラス・カウボーイズ(5年)を経て19年目を迎えている。これまでの18シーズンで、マッカーシーの攻撃陣はヤード数でトップ10につけることが11回、得点でのトップ10入りが12回を記録した。
長年低迷してきたスティーラーズ攻撃陣の立て直しを目指す一方、マッカーシーHCは何度も成功を収めてきたスタイルを変えるつもりはない。
『Triblive(トライブライブ)』のクリス・アダムスキによれば、マッカーシーHCは「駆け出しの頃に築いた核となる信念があって、そこからバリエーションが生まれていく」と語っていたという。
「プロフットボールを見れば、似たようなプレーや同じようなスキームがたくさんある。だが、すべてが少しずつ違っている」
マッカーシーが直近で指揮したオフェンスは、2024年にQBダック・プレスコットを中心としたもので、カウボーイズは得点で21位に終わっていた。今回引き継いだスティーラーズの攻撃陣も、2025年にそれほど変わらない成績――得点で16位――を残しており、得点のトップ10圏外でシーズンを終えるのは6年連続でのことだ。
さまざまな意味で、マッカーシーHCのアプローチは2026年のスティーラーズを象徴している。
トムリンが去ったという状況はあれど、スティーラーズは元より、時計の針を戻すことに抵抗のないチームだと言えるだろう。
マッカーシーHCはQBアーロン・ロジャースと再タッグを組む。ロジャースはスティーラーズで2年目、NFLでは22年目――そして、おそらく最後のシーズン――を迎えるクオーターバックだ。パッカーズ時代には3人のヘッドコーチとともに戦ってきたロジャースだが、大部分の時間をともにしたのはマッカーシーHCだった。ロジャースは馴染みあるオフェンスを心地よく感じているようだ。
「(マッカーシーHCのオフェンスで)13年を過ごした。ダラスでは少し変えていたね。昔やっていたプレーだけど、今は呼び方が変わっているだけだ」とロジャースは言う。
今回、ロジャースにはワイドレシーバー陣に新たなターゲットが加わる。スティーラーズはインディアナポリス・コルツとのトレードでWRマイケル・ピットマンを獲得。ピットマンはD.K.メットカーフを主軸とし、ドラフト2巡目指名のジャーミー・バーナードも加わったワイドレシーバー陣を強化する存在だ。
ロジャースはマッカーシーHCのオフェンスについて「ウエストコースト・オフェンスの次世代版なんだ」と話している。
「ビル・ウォルシュのオフェンスをマイクとポール・ハケットが発展させ、そこからさらに進化してきた」
「その根本にあるのは、クオーターバックのタイミングだ」
1993年にオフェンシブクオリティコーチとしてNFLでのコーチングキャリアをスタートしたマッカーシーHCは、カンザスシティ・チーフスのマーティー・ショッテンハイマーHCとハケット攻撃コーディネーター(OC)の下でQBコーチを務めた。攻撃面での実績を振り返れば、キャリア通算174勝112敗2分を記録し、プレーオフ進出が12回。第45回スーパーボウルではロジャースとともに、スティーラーズを下して優勝を果たしている。
そのマッカーシーとロジャースのキャリア最高の瞬間は、2011年2月6日に訪れた。
それから長い年月が過ぎた今、ロジャースとマッカーシーHCは今の自分たちに何ができるのか、そして、ピッツバーグをプレーオフの上位争いまで導けるのかを試そうとしている。マッカーシーはロジャースを先発QBとしたパッカーズで、ポストシーズン進出を8度達成。最後にともにプレーオフにコマを進めた2016年シーズンには、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップ戦まで勝ち進んでいる。
スティーラーズはその2016年シーズン以来、プレーオフで勝利を収めたことがない。ロジャースとマッカーシーHCが時を巻き戻すことで、両者およびスティーラーズは輝かしい時代を取り戻せるかも知れない。
「間違いなく、われわれは原点に立ち戻っていると言える」とコメントするのはランニングバック(RB)コーチのラモン・チンヤンJr.だ。カウボーイズでマッカーシーのアシスタントを務めていたチンヤンは「われわれはマッカーシーコーチの原点に立ち返っている」と続けた。
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