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プレーオフ敗退の悔しさを糧に2026年もビルズでのプレーを望むWRクックス

2026年07月10日(金) 11:50

バッファロー・ビルズのブランディン・クックス【Cooper Neill via AP】

ブランディン・クックスがプレーオフ敗退の痛みをひきずったのは1週間だけだった。

前を向くために、それ以上立ち止まっている余裕はなかった。2025年シーズン、バッファロー・ビルズ最後の攻撃でラストプレーのボールに触れたベテランワイドレシーバー(WR)のクックスは、NFL13年目で34歳を迎える新たなシーズンへ向け、意識を切り替えている。

そのシーズンは金銭面というより、自らの心を癒やすという意味でこれまで以上に大切なものになるかもしれない。

『The Athletic(ジ・アスレチック)』の取材に応じたクックスは、デンバー・ブロンコスに敗れたAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)ディビジョナルラウンドで、ボールを奪われたプレーについて次のように語った。

「フィールドに戻るまでは、ずっと向き合い続けることになると思う。でも、一番言いたいのは、俺は今でもあれはキャッチだったと思っているということだ。あの後、際どいプレーがキャッチと判定されるのを何度も見て、もうプレーオフを見るのをやめたよ。“一体どうなっているんだ?”と思ったからね」

「俺はまず“自分に何ができる?”と考えるタイプなんだ。そして、その答えはフィールドに戻ることだった。最高の自分を目指して努力を続けること。そして次はキャッチしたらそのままタッチダウンまで持ち込んで、誰かの判定に委ねるような展開にはしないことだ」

通算でレシーブ734回、9,811レシービングヤード、レシービングタッチダウン60回を誇り、スーパーボウルを狙うチームでも豊富な経験を積んできたクックスは、今もオープンマーケットで価値の高い存在と見られている。トレーニングキャンプ開始まで数週間となり、去就を決める時期も近づく。もし筋書きどおりに進むなら、クックスは雪辱を胸にビルズへ戻ることになるだろう。

クックスは「もちろん、ビルズが俺の一番行きたい場所だ」と話している。

「ビルズで自分の力を証明したいし、オフシーズンも最初から最後まで一緒に過ごしたい。お互いにいろいろ調整しているところだから、どうなるかは分からないけど、話がまとまればいいなと思っている。俺はトレーニングキャンプが大好きなんだ。あそこでタフな心と体を鍛え上げるからな」

33歳となったクックスは、ロンバルディトロフィーを手にするチャンスが残り少ないことも理解している。これまでも、あと一歩のところまでたどり着いた経験はある。ニューイングランド・ペイトリオッツ時代には、第52回スーパーボウルの第2クオーターで脳しんとうを起こし、最終的に敗れた試合を途中退場した。翌年にはロサンゼルス・ラムズの一員として再びスーパーボウルの舞台に立ったものの、今度は古巣ペイトリオッツに敗れている。

そして前回のプレーオフでは、再び残酷な結末の中心にいた。クオーターバック(QB)ジョシュ・アレンが放ったロングパスはクックスの手に収まり、一度はオーバータイムで決勝フィールドゴールにつながるキャッチを決めたように見えた。しかし、地面を転がり終えた時には、ボールはコーナーバック(CB)ジャクアン・マクミリアンの腕の中にあり、インターセプトと判定された。ビルズの攻撃はそこで終わり、ブロンコスが勝ち上がるチャンスを手にした。

そのチャンスをブロンコスは逃さなかった。一方のビルズは、またしてもスーパーボウル制覇を果たせないままシーズンを終えている。

それでも、クックスはビルズ復帰への思いを隠そうとはしない。2025年シーズン途中に加入した際、チームには自分の力が必要だと感じていたからだ。それは、シーズン最後の運命を左右するプレーでアレンがクックスをターゲットに選んだことからも明らかだった。

クックスは「ビルズを選んだのは、ジョシュ・アレンを信じていたからだ」と語った。

「ビルズのレシーバー陣の内情については、外からいろいろ耳にしていた。だから、ここならチャンスがあると思ったんだ。いい選手はそろっていたけど、自分がやるべきことをやれば貢献できる役割があると感じた。いろいろな理由があったけど、ジョシュ・アレンと一緒にプレーしたくない選手なんているか?」

その後、ビルズはベテランWRのD.J.ムーアを獲得し、ドラフト4巡目ではスカイラー・ベルを指名。レシーバー陣に新たな戦力を加えつつも、クックスとの再契約の可能性は残している。

ベテラン選手は現地28日(火)までにトレーニングキャンプへ合流するため、クックスが2026年シーズンの所属先を決めるまで残された時間は3週間を切っている。代理人は『ジ・アスレチック』に対し、クックスには複数の魅力的なチームが興味を示していることを明かしている。

NFLで7チーム目となる新天地を選ぶのか。それとも、やり残した仕事を果たすためビルズへ戻るのか。その決断が間もなく下される。

【R】