一流パスラッシャーと同等の価値を持つとの心構えで挑むカーディナルスLTジョンソンJr.
2026年07月10日(金) 11:40
パスラッシャーの報酬は上がり続けており、年平均5,000万ドル(約80億8,320万円)を受け取っているヒューストン・テキサンズのディフェンシブエンド(DE)ウィリアム・アンダーソンJr.を筆頭に、年間4,000万ドル(約64億6,656万円)以上を稼ぐ選手が複数現れている。アリゾナ・カーディナルスのレフトタックル(LT)パリス・ジョンソンJr.は、そうした選手をブロックするには自身も4,000万ドル級の価値を持つ選手だという心構えを持つ必要があると考えているようだ。
2027年に向けて5年目オプション(1,907万2,000ドル/約30億8,326万円)を行使された後、契約延長の対象となったジョンソンJr.は先月、年平均4,000万ドルを稼ぐレフトタックルになることを目指していると報じられた。現在のオフェンシブタックル(OT)市場はその金額を990万ドル(約16億0,047万円)下回っており、最高額はワシントン・コマンダースのレアミー・タンシルが受け取っている3,010万ドル(約48億6,609万円)となっている。1シーズンで2,800万ドル(約45億2,659万円)以上を稼ぐブロッカーはわずか4人しかいない。
『PHNX Arizona Cardinals Podcast(PHNXアリゾナ・カーディナルス・ポッドキャスト)』に出演したジョンソンJr.は、年平均4,000万ドルを得るLTになりたいという願望は金銭的な意味ではなく、仕事に取り組む際の心構えに関係していると説明した。
「もちろん、俺は自分を信じている」と語ったジョンソンJr.はこう続けている。
「自分がトップクラスの選手だと信じているし、それを毎年証明しなきゃいけないとも思っている。それから、自分が最高のパフォーマンスを発揮するのはこれからだとも確信している。今も成長し続けているし、トレーニングも続けている。まだ学んでいることもあるし、それにはワクワクしている」
「でも同時に、その話をし始めたときに疑問になるのは、エリートタックルをどう評価するのか、自分自身をエリートタックルとしてどう測定し、どう評価するのか、という点だった。その質問に対する俺の答えは、映像を見るときも、練習に臨むときも、試合でプレーするときも、4,000万ドル級の価値を持つ選手としての心構えを持つ、だ。自分のプレー映像を見るとき、“この選手に4,000万ドルを払うか?”と自分に問いかけている。そうやって映像を見て、練習に取り組み、プレーしている。自分が対峙する相手が価値のある選手なら、少なくとも3,500万ドルから5,000万ドルの価値がある選手だからだ」
ジョンソンJr.はオフェンシブタックルの報酬がパスラッシャーに遅れをとっていることを十分に理解しているが、重要なのは特定の金額に到達することではなく、そうしたトップクラスの破壊力を持つ選手たちと同等のレベルでプレーすることだと改めて強調した。
「今のタックル市場はその水準には達していない。タックル市場はたぶん、次の選手が前の選手を100万ドルずつ上回っていく形だし、それが現状だ。ディフェンシブラインマンはそうじゃない。それはまた別の話だ」とジョンソンJr.は話している。
「でも、俺の考え方はこうだ。クオーターバックにプレッシャーをかけるエリート選手たちにとって、市場はそういうものだと思っている。そして、そういう選手を封じるには、同じレベルの選手が必要だとも考えている。だから俺は“おい、2,800万ドルを払え、2,850万ドルを払え”と考えているわけじゃない。それは違う。自分が対峙する相手が年間4,800万ドルを稼いでいるなら、自分自身もそれ相応の心構えを持たなきゃいけない。市場がそういう形になっていないことは分かっている。でも、それが俺の考え方なんだ。もし明日ディフェンシブエンドが1億ドルを稼ぐなら、その選手を封じるために自分も1億ドル級の選手だという意識で臨まないといけない。それが俺の心構えだ」
ジョンソンJr.の心構えは、同地区のロサンゼルス・ラムズにトレードで加入したDEマイルズ・ギャレットと対峙するときに試されるだろう。カーディナルスは2026年に、年平均4,000万ドル以上を稼いでいる5人のパスラッシャーのうち2人と対戦する予定で、ギャレット(2回)に加え、デトロイト・ライオンズのDEエイダン・ハッチンソンとも相まみえる。また、ラスベガス・レイダースのマックス・クロスビー(3,550万ドル/約57億3,636万円)やサンフランシスコ・49ersのニック・ボサ(3,400万ドル/約54億9,398万円)、フィラデルフィア・イーグルスのジョナサン・グリーナード(3,000万ドル/約48億4,763万円)、ニューヨーク・ジャイアンツのブライアン・バーンズ(2,820万ドル/約45億5,288万円)、デンバー・ブロンコスのニック・ボニート(2,650万ドル/約42億8,207万円)とも対峙する見込みだ。さらに、パスラッシュ要員が豊富なスーパーボウル王者のシアトル・シーホークスとの対戦も2回組まれている。
そうした試練を大きな傷を負うことなく乗り越えられれば、ジョンソンJr.は契約延長に値する選手であることを証明できるだろう。
【RA】



































