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QBダートの自己防衛能力に不安なしと語るジャイアンツHCハーボー

2026年07月15日(水) 12:28

ニューヨーク・ジャイアンツのジャクソン・ダート【NFL】

ジョン・ハーボーがニューヨーク・ジャイアンツのヘッドコーチ(HC)就任を決断した理由の一つは、ジャクソン・ダートをフランチャイズクオーターバック(QB)になれる選手だと高く評価していたからだ。ハーボーは、ダートの多彩な能力に、過去8シーズンにわたってボルティモア・レイブンズで指導したラマー・ジャクソンを重ね合わせている。

ポッドキャスト番組『The Domonique Foxworth Show(ザ・ドミニク・フォックスワース・ショー)』に出演したハーボーは次のように語った。

「ジャクソンはいろいろなことができる選手だ。フットボールという意味で、さまざまなスタイルに対応できる。もちろん、パワーラン主体のオフェンスでもプレーできる。パワーランはボールをランニングバック(RB)に預けることで相手守備にランを警戒させ、正直に守らせることができるから、QBを守ることにもつながる。そうすればプレーアクションパスも生きてくる。われわれも、そういうスタイルのオフェンスを展開するつもりだ」

「一方で、ショットガンやピストルフォーメーションもできるし、そこからRPO(ランパスオプション)も仕掛けられる。ジャクソン・ダートを生かしたQBランもできる。ラマーとともにボルティモアでやってきたことの多くも取り入れられるはずだ。ランとほとんど同じ読みで投げるパスもある。相手がクイックパスを警戒すれば、前線が薄くなった守備に対してボールをRBへ預ければいい。そうすればガード(G)やセンター(C)、タックル(T)はディフェンシブラインマンをダブルチームで長く抑え込むことができる」

「そうしたことを第1、第2ダウンで組み合わせれば、守備を苦しめられる。そして、そのすべてはクオーターバックから始まると私は思っている。ジャクソンは、そうしたあらゆるスタイルのオフェンスを可能にしてくれる選手だ。彼にできるなら、われわれはやる。そのつもりでいる」

昨シーズンの先発12試合では、ダートのデュアルスレットとしての能力がジャイアンツのオフェンスを大いに盛り上げた。一方で、そのプレースタイルはヒットを受ける危険とも隣り合わせだった。昨年10月には左足首を痛めたほか、激しいタックルを何度も受けながらプレーを続けている。中でも最も懸念されたのは脳しんとうで、複数回にわたってチェックを受け、頭部の負傷によって2試合を欠場した。

QBランでは、無理をせずプレーを終えるべき場面を見極め、致命的なヒットを避けるなど、自分の身を守る判断力をさらに磨く必要があるという見方がある。ハーボーも、ジャクソンのキャリア初期に同じような状況を経験してきた。しかし、ダートについて心配はしていないようだ。

ハーボーは、ダートが健康を維持する重要性について次のように話している。

「もちろん、本人も分かっている。そこには難しいバランスがある。ラマーについてもまったく同じことを言われていたのを覚えているよ。特に1年目の後は毎年のように、“あのプレースタイルは長続きしない”、“もっと身を守らないといけない”、“あんなに走るべきじゃない”と言われていた。そんなことをラマーに言っても、“何を言っているんだ?”という顔をされるだけだった。“俺はフットボールをする。それだけだ”という感じだった。でも、私はラマーが自分の身を守ると信じていた。彼はフィールドに立ち続けたいし、プレーしたいと思っているからだ。このスポーツは自分をクッションで包んでプレーできるようなものじゃない。プレーすればタックルも受けるし、何が起こるか分からない」

「ただ、ボールを持っている時には、自分にダメージを与えられる相手が目の前にいることを意識してプレーするのは重要だ。特にQBにとってはね。ジャクソン・ダートなら、そのことを理解していると信じている」

改善されたオフェンシブラインと力強いランゲームが整えば、ダートにかかる負担は軽減されるはずだ。それでも、自ら走ってプレーを動かさなければならない場面は必ず訪れる。その際に重要なのは、プレーの引き際を見極め、ルーキーシーズンのように激しいヒットを受ける前にスライディングなどで終わらせることだ。NFLのディフェンダーのスピードや激しさを理解することは、1年目から2年目へ成長する上で欠かせない過程と言える。それはパスゲームだけでなく、一部のQBにとってはスクランブル時の判断にも当てはまる。

【R】