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14年目のシーズン途中に現役引退を発表したイーグルスOTレイン・ジョンソン

2026年10月07日(水) 12:20

フィラデルフィア・イーグルスのレイン・ジョンソン【Michael Owens via AP】

プロボウル選出6回、オールプロのファーストチーム選出2回、スーパーボウル出場3回、そして2度のスーパーボウル制覇。約14シーズンにわたり、オフェンシブタックル(OT)レイン・ジョンソンはライトタックルとしてフィラデルフィア・イーグルスの成功を支えてきた。

シーズン第4週のロサンゼルス・ラムズ戦を突然欠場してからわずか2日後、ジョンソンは現地6日(火)午後、SNSを通じて現役引退を発表した。

長年にわたりメンタルヘルスの重要性を訴えてきたジョンソンは、自身の心の健康に向き合う時が来たと説明している。

36歳のジョンソンは2025年シーズン終了後に引退を検討したものの、最終的には14年目のシーズンもプレーすることを決断していた。しかし、現役最後のシーズンは3試合の出場で幕を閉じることになった。

ジョンソンは声明の中で、次のようにつづった。

「フィラデルフィア。まさに“兄弟愛の街”だ。世界最高のファンがいて、世界で最も誇りに満ちた街でもある」

「私は14年間、すべてをささげてきた。シーズンを重ねるたびに身体を限界まで追い込み、絶えず技術を磨いてきた。それは、自分より前にここでプレーした選手たちが築いた伝統に恥じないためだけではなく、スポーツ界最高のフランチャイズに新たな成功の基準を打ち立てるためでもあった」

「何とかもう1年やり抜き、最後のシーズンを仲間たちと一緒にフィールドで戦いたいと心から思っていた。だが、何度も考えた末に、自分自身と家族にとって人生で優先すべきことが変わったのだと気づいた。今は自分のメンタルヘルスに集中することが何より重要だ。チームメイトやコーチ、組織、そしてファンに対する責任として、頭も心も100%フットボールに向けなければならない。そして今、私の心はフットボールに別れを告げる時だと伝えている」

「このたび、ナショナルフットボールリーグから引退するという非常に難しい決断を下した」

「スーパーボウル王者として2度もブロード・ストリートを進み、街が最高の輝きを放つ姿を見られたことは、この上ない幸せだった。決して忘れない」

「テキサス州東部の小さな町から来た一人の若者にチャンスを与え、人生を永遠に変えてくれたジェフリー・ルーリーとイーグルスの組織全体に感謝している。そして、この14年間、一緒に仕事をし、ともにプレーできた多くのコーチやチームメイトにも感謝したい。みんなは生涯の友人となり、私にはいなかった兄弟のような存在になった」

「今の私にとって何より大切なのは、これからも自分のメンタルヘルスと向き合い、子どもたちや家族と過ごす時間を増やすことだ」

「それでも、フィラデルフィアはこれからもずっと私のホームであり、私は永遠にイーグルスの一員であり続ける」

「これまで注いでくれた愛と、変わらぬ支えに感謝している」

ジョンソンの引退により、イーグルスは過去20年にわたる成功を支えてきた中心選手の一人を失う。

イーグルスの会長兼CEOジェフリー・ルーリーは声明で次のように述べた。

「レイン・ジョンソンはイーグルス史に残る選手であり、NFLの歴史を見ても彼のポジションでプレーした最高の選手の一人だ。14シーズンにわたりチームの成功に大きく貢献し、2度のスーパーボウル制覇をはじめ、組織とフィラデルフィアの街に多くの忘れられない瞬間をもたらしてくれた」

「レインは複数のコーチ陣の下で活躍し、キャリアを通してエリートレベルのプレーを維持した。才能、強さ、運動能力、知性を兼ね備えた、リーグでも本当に特別な選手だった。いつの日かプロフットボール殿堂入りを果たすことを私は確信している」

「フィールド上での功績だけでなく、レインは数多くの慈善活動を通じて地域社会にも大きく貢献してきた。自らの経験を公にし、メンタルヘルスへの理解を広めるために声を上げてきたその勇気は、間違いなく多くの命を救ってきた」

「レインがわれわれの組織にもたらしてくれたすべてに感謝している。彼と家族のこれからの幸せを心より願っている」

「フィラデルフィア・イーグルス会長兼CEO
ジェフリー・ルーリー」

2013年NFLドラフト全体4位で指名されたジョンソンは、プロフットボール殿堂入りの有力候補でもある。ルーキーイヤーから全16試合に先発し、イーグルスの2年ぶりのポストシーズン進出に貢献した。キャリア通算では171試合に出場し、すべて先発。イーグルスのポストシーズン進出9回に貢献し、オールプロのファーストチームに2回、セカンドチームに3回選出された。

ジョンソンの引退は、近年のイーグルスの成功を支えてきたオフェンシブラインにとって、また一つ大きな痛手となる。今季開幕前には、長年にわたって高い評価を受けてきたオフェンシブラインコーチのジェフ・スタウトランドが13シーズンを経てチームを離れた。また、将来の殿堂入りが有力視される元センター(C)ジェイソン・ケルシーが引退してから、今季で3シーズン目となる。

「レイン・ジョンソンのような選手に出会えることはめったにない。本当に特別なことだ」

「2013年の春、私はテキサス州東部のフィールドで、まだ若かったレイン・ジョンソンのワークアウトを見ていた。確か22歳だったと思う」

「それから何年もの月日が流れた。君が築き上げたキャリアと、君がどんな人間になったのかを誇りに思う。その気持ちは、言葉ではとても言い表せない。殿堂入りにふさわしいキャリアだ。君を指導できたことは、私にとって大きな誇りであり、光栄だった」

「レイン、君のことを心から誇りに思っている」

現在、2連敗で2勝2敗となっているイーグルスにとって、ジョンソンの離脱はさらに大きな打撃だ。オフェンシブラインでは負傷者も相次いでいる。ガード(G)ランドン・ディッカーソンは故障者リザーブ(IR)に登録され、インテリアオフェンシブラインマン(IOL)キャム・ユルゲンズは脳しんとうプロトコル入り。OTフレッド・ジョンソンも膝の負傷でシーズン第4週を欠場した。日曜日のラムズ戦では、新人OTマーケル・ベルがジョンソンに代わって先発している。

今のイーグルスは苦しい状況にあるものの、ジョンソンが築いたキャリアは称賛に値する。

ポストシーズンでは15試合に先発し、そのうち3試合がスーパーボウルだった。イーグルスの歴史を振り返っても、これほど多くの成功をチームとともに経験した選手は多くない。

【R】