スロースタートを受けてブロンコスHCペイトンが攻撃のプレーコールを担当
2026年10月09日(金) 11:52
デンバー・ブロンコスのヘッドコーチ(HC)であるショーン・ペイトンが現地8日(木)、1年目の攻撃コーディネーター(OC)デイビス・ウェッブから攻撃のプレーコールを引き継ぐことを認めた。
「攻撃面を変える。私がプレーをコールする」とペイトンHCは報道陣に語っている。
「私もずいぶん長くやってきたから、これは将来のヘッドコーチだな、という人は分かる。(ウェッブは)そういう1人になるだろう。見つけるのが難しいような資質も、すべてそろうはずだ。実際、少し違ってはいるものの、ある程度同じことが私のキャリア初期にもあった」
木曜日のこの発言を前に『NFL Network(NFLネットワーク)』と『ESPN』のレポーターが、シーズン第5週に組まれたロサンゼルス・チャージャーズ戦にはペイトンHCが“より深く関与する”と報じていた。その後のコーチによる発表で、詳細が判明した形だ。
ペイトンHCは今回の決定を月曜日に下したと話しており、ウェッブOCは引き続きゲームプラン策定にかかわり、試合中もペイトンHCと共にサイドラインにいるとつけ加えている。
過去3シーズンでクオーターバック(QB)コーチを務めていたウェッブOCは、今オフシーズンにOCに昇格。2025年はオフェンスのパスゲームコーディネーターも務めていた。
ペイトンHCがプレーコールを行うことで、QBボー・ニックスの最高のプレーが引き出させることに期待がかかる。型にはまらない状況からもしばしばビッグプレーを決められるニックスだが、開幕から4試合にわたって攻撃陣のプレーは低迷している。
『The Denver Post(デンバー・ポスト)』によれば、ペイトンHCは今週に入って「攻撃陣がうまくプレーしているときは、たくさんの小さなことがうまくいっているということで、そうなれば彼もやりやすくなる。だから、今週の焦点はそういった小さなところで、細かい部分に取り組み、その成果を見たい」と話していたという。
ニックスのスタッツは、決してひどいものではない。これまで4試合でパス成功率60%、819ヤード、タッチダウンパス5回、インターセプト3回をマークし、パサーレーティングは80.4を数える。しかし、そういった数字から想起されるのは平均的なクオーターバックであり、ニックスにとってはキャリア最低の成績でシーズンを終えるペースになる。ブロンコスはニックスを中心に攻撃陣を築いたのであって、それは平均的な成績で終わるためではない。
「俺たちにとって、大事なのはもちろん勝利。チームを可能な限り最高の状況にもっていくことが重要だ」とニックスは言う。
「確かに、俺としては変えたいことがいくつかあるし、もっとよくやりたい。そうなるはずだし、時間とともに良くなっていく」
ブロンコスファンがニックスに不満を抱いているとすれば、おそらくそれは、慎重になりすぎる点にあるだろう。ニックスはシーズン第4週にチェックダウンパスを多用し、1回のパスアテンプトあたりのエアヤードは4.6ヤードだった。パスアテンプト42回中、29回がスクリメージラインより後方にいる、もしくは、ダウンフィールド方向に10ヤード未満の位置にいるパスキャッチャーに向けたものだった。
スクランブルを試みることも通常より少なく、NFLキャリア初期の武器だったランの脅威が影を潜めている。
スクランブルが少なくなったことについて、ニックスは「フィールドが前よりよく見えていて、パスの出しどころとか、より速く出せる方法が分かっている。3年間このシステムでやってきて、理解するようになったおかげだと思う。聞きたいんだけど、俺にボールを持たせたいか、R.J.(ハーヴェイ/ランニングバック)に持ってほしいか、みんなどっちなんだろう?」と話した。
ただ、それはハーヴェイにとってフェアな言い方ではないだろう。ハーヴェイは先週日曜日に奮闘し、キャリアハイのキャッチ10回、68ヤードをマークする一方、キャリー7回で25ヤードも記録している。
サンフランシスコ・49ersに24対14で敗北した試合で、ランニングバックが他の選手に大差をつけてチームトップのターゲットになったという事実こそが、攻撃陣の抱える問題を浮き彫りにしている。ニックスが不必要なリスクを冒す必要はないが、ブロンコスにはニックスがチェックダウンを多用しなくてもいいだけの、才能ある選手たちがいる。
おそらく、ヘッドコーチとしてプレーコールを担うことなく過ごしてきた4週間でペイトンHCが見てきたものがそれなのだろう。今こそ、オフェンスを自由に動かすべきときだ。
ペイトンHCがプレーコールを担うことで、ニックスのパフォーマンスがどう変わるかは、日曜日のチャージャーズ戦で見てみよう。ブロンコスファンは昨シーズンに見てきたような輝きが戻ってくることを願っているだろう。
「われわれは2勝2敗だ。だが、それ以上の力はあると感じている」とペイトンHCは木曜日に話している。
【A】



































