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ジャイアンツ戦の最後のプレーでのミスは「俺の責任」とコマンダースQBダニエルズ

2026年10月13日(火) 12:14

ワシントン・コマンダースのジェイデン・ダニエルズ【AP Photo/Nick Wass】

27対27の同点で迎えたオーバータイム。ワシントン・コマンダースとニューヨーク・ジャイアンツにはそれぞれ、時間を使ったうえでフィールドゴールを決め、試合を終わらせるチャンスがあった。現地11日(日)に両チームがどのようにその勝機を逃したのか、その一部始終を振り返る。

ジャイアンツはワシントン陣24ヤード地点からファーストダウン残り10ヤードを迎えた。オーバータイムで3回目の攻撃権だったため、ここからは先に得点したチームが勝利するサドンデスの状況。ジャイアンツはその場でフィールドゴールを狙うこともできたが、キッカー(K)ドミニク・ズバダはすでに50ヤード、57ヤード、46ヤードのフィールドゴールを失敗していた。さらに、ジャイアンツのヘッドコーチ(HC)ジョン・ハーボーは昨季、ボルティモア・レイブンズの指揮官として最後の試合を44ヤードのフィールドゴール失敗で終えている。

ハーボーは「十分に決められる距離ではあるが、確実に入るわけではない。私にはそういう経験がある」と語った。

そこでジャイアンツは、もう少し前進すると同時に時間も使うことにした。コマンダースにはタイムアウトが残っていなかった。この点が後で重要になる。ジャイアンツが十分に時間を使えば、たとえズバダが再び失敗しても、コマンダースが反対側まで攻め込む時間は残らず、試合は引き分けで終わるはずだった。

「おそらく次も同じ戦略を取るだろう」とハーボーは述べている。

ジャイアンツは数回ニーダウンするだけでも時間を使えた。しかし、ランニングバック(RB)キャム・スカッテブーにハンドオフすると、スクリメージライン後方で止められる。コマンダースのノーズタックル(NT)ダロン・ペインがファンブルを誘い、ディフェンシブタックル(DT)シャイ・タトルがリカバーした。

スカッテブーは「相手の11人全員が自分に向かって叫んでくるんだ」とコメントしている。

「お前がミスした、お前のせいだ、試合を台無しにしたのはお前だって、いろいろ言われる。そういうものだよ」

コマンダースはパス2回とラン1回でハーフラインを越えた。その後、クオーターバック(QB)ジェイデン・ダニエルズがワイドレシーバー(WR)トレイロン・バークスにパスを通し、バークスが残り55秒でアウトオブバウンズとなった。ジャイアンツ陣26ヤード地点でファーストダウン残り10ヤード。今度はコマンダースが、直前にジャイアンツが逃したのと同じ状況を手にした。時間を使い切り、最後のプレーで決勝フィールドゴールを狙える場面だ。

ダニエルズは「ディフェンスが素晴らしい仕事をして、相手を止めてターンオーバーを奪ってくれた。その時点で、“よし、この試合を勝ち切らないといけない”という状況だった」と振り返る。

RBラシャード・ホワイトが2ヤードを走って敵陣24ヤード地点へと進み、時計はそのまま進み続けた。

残り40秒を切った時点で、コマンダースはニーダウンして残り時間を減らし、5秒を切ったところでダニエルズがスパイクすることもできた。しかし、コマンダースはハドルを組み、残り27秒になってもまだそこにいた。

どうやら作戦は、簡単にアウトオブバウンズに出られる選手へパスを投げることだったようだ。必要なら、ダニエルズがボールを投げ捨てて時計を止めることもできた。

コマンダースのダン・クインHCは「外に投げるか、スパイクだ。アウトオブバウンズへのパスか、スパイクということだ」と説明している。

ハドルを解いたコマンダースは、ダニエルズがセンターの真下にセットし、選手1人がモーションに入った。プレーが始まった時点では、フィールド内でタックルされれば、そのまま時間切れになる可能性があった。

ダニエルズは「時計を止めなきゃいけない。その状況を理解していないといけないし、オフェンス全体で共有しなきゃいけない。上から下まで全員に関わることだ。最終的には俺の責任だ」と語った。

スナップ後、ダニエルズは左へロールアウトし、タイトエンド(TE)ベン・シノットがサイドライン方向へルートを走った。しかし、ダニエルズはパスを投げずに内側へ切り返し、タックルされた。この時点で、コマンダースにタイムアウトが残っていないことをダニエルズが認識していたかどうかは、今も明らかになっていない。

ダニエルズはこう続けた。

「そこはきちんと伝えないといけない。それに尽きる。さっきも言ったように、ハドルの中で俺がオフェンス全体に伝えるところから始まる。チームの誰もが同じことを言うはずだ」

ダニエルズがタックルされた時点でコマンダースの勝機はほぼ失われていたかもしれない。それでも、選手たちが正しいフォーメーションに素早く並び、時間切れになる前にダニエルズがスパイクできれば、時計を止めることは可能だった。だが、その状況を正確に把握していた選手が何人いたのかは分からない。

ダニエルズは数秒間倒れたまま周囲を見回していた。オフェンシブタックル(OT)ジョシュ・コナリーJr.は、ダニエルズに必要な対応を伝えるように、手でスパイクを促すような仕草を見せた。シノットは急ぐ様子もなくスクリメージラインへ戻っていく。ジャイアンツのディフェンシブエンド(DE)ケイヴォン・ティボドーは、腰に手を当ててその様子を見ていた。

TEジョン・ベイツはフィールドの反対側に大きく開いてセットし、急ぐよう身ぶりで促していた。

クインは「正直、正しい判断はもっと早くスパイクして、あの状況に自分たちを追い込まないことだった。私の責任だ」と話している。

そのまま時間切れとなった。ディフェンシブラインマン(DL)シェルビー・ハリスは試合終了を示すように両腕を振り、コーナーバック(CB)デオンテ・バンクスはジャンプしてスクリメージラインを越えると、もう一度飛び上がって喜んだ。クインはヘッドセットを外し、地面に投げつけた。

ジャイアンツは勝利目前から引き分けへ転落し、その後は敗戦目前から引き分けを拾った。

ハーボーは「引き分けを取り消される前にフィールドを離れたかった、という感じだ。驚いたよ。驚かなかったとは言えない。かなり衝撃的な終わり方だった」と話している。

そして、スカッテブーにとっては安堵の結末でもあった。

「たぶん、そこまでこっぴどく怒られずに済む。でも、結局は怒られるだろうな」

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