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古巣シアトル帰還のチーフスRBウォーカー、試合に勝利することだけに集中

2026年10月23日(金) 11:32

カンザスシティ・チーフスのケネス・ウォーカー三世【AP Photo/Charlie Riedel】

シアトル・シーホークスが攻撃陣の不安定さとターンオーバーの問題に苦しむ今、かつてシーホークスに所属し、今はカンザスシティ・チーフスを新天地としているランニングバック(RB)ケネス・ウォーカーは、アメリカで最もスマートな人物であるかのようだ。

昨オフシーズン、ウォーカーはスーパーボウル覇者であるシーホークスを離れ、フルタイムの先発選手としてチーフスに移籍。すぐにその座を確固たるものとし、5試合にしか出場していないにもかかわらず、キャリー106回、665ラッシングヤード、タッチダウン6回をマークした。ラッシングヤードでは第6週終了時点でリーグトップに立っている。ウォーカーが加入してすぐにパフォーマンスを発揮していることで、チーフスはタイトル争いに再びからむようになっただけではなく、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)優勝候補に挙げる声も出ている。

今週、ウォーカーはチーフスの一員として、シアトルで古巣と対戦する。リベンジの機会ではあるが、今やチーフスのスターとなったウォーカーはそういったものを求めていない。

『Associated Press(AP通信)』によれば、ウォーカーは現地21日(水)に「自分たちが犯したミスを分析することだけに集中している。それができたら、あとはどうなるか見てみよう」と話したという。

素晴らしいスタートを切ったにもかかわらず、ウォーカーはカンザスシティの攻撃陣で犯したミスを修正することに強く集中している。新鮮で、ある意味では心強くも感じられるアプローチだが、実際の結果とは必ずしも一致していない。

クオーターバック(QB)パトリック・マホームズには、もう少しよくこの状況が見えているようだ。

「彼にとってはキャリアを築いて、スーパーボウル優勝を果たした場所に戻るのは、特別な瞬間だろうね。あそこのファンは、その間ずっと彼を応援していた。NFLでチームメイトとして一緒に成長してきた人もたくさんいる。彼にとっては特別な瞬間だ」と話したマホームズは、こう続けた。

「でも、結局のところ、俺たちはフットボールの試合に勝たなくちゃならない」

物語であれば、ウォーカーはマホームズからボールを受け取り、何度もエンドゾーンへと駆け抜けて、チーフスに新たな勝利をもたらすと同時に、シーホークスに彼らが3月に手放した選手の価値を思い知らせるところだろう。とは言え、チーフスはドラマティックな結末を求めていない。ウォーカーが勝利をもたらせる選手であることを認めつつも、目の前の試合に集中している。

チーフスのアンディ・リードヘッドコーチ(HC)はウォーカーのシアトル帰還について、次のように話した。

「彼はそういうふうにできている。あるチームにいれば、誰もがその人の強みと弱み、クセといったものを知るようになる。向こうの選手たちは少しきつく当たろうとするだろう。だが、彼はとても冷静な選手だ。彼のプレーを見れば、ボールを手にしたときには毎回いい働きが期待できる。彼にはギアが1つしかないかのようだ。突進してくる。誰が相手でも、どこでプレーしていても関係ない」

第60回スーパーボウルのMVPという印象的な形でシーズンを終えながらも、ウォーカーがシアトルにとどまるわけではないと分かったとき、チーフスはその獲得に動いた。この積極的な動きで恩恵を得たチーフスは、ウォーカーを軸とするオフェンスで今季に5勝0敗でのスタートを切っている。

その物語に、また新たな展開が加わろうとしている。ただし、シアトルの“ダークサイド”ディフェンスが、そこで存在感を発揮するかもしれない。

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