NFLコミッショナーのグッデルが東京での試合開催を示唆、国際展開に「新たな可能性」
2026年10月24日(土) 15:57
NFLが2026年に展開している世界各地での試合開催は、今週末、史上初となるパリでの試合をもって欧州での最初の一連の日程を終える。しかし、NFLコミッショナーのロジャー・グッデルは、すでに今後数年間のさらなる展開を見据えている。
現地23日(金)朝、フランスの首都パリから『NFL Daily(NFLデイリー)』の司会を務めるグレッグ・ローゼンタールとジョーダン・ロドリッグのインタビューに応じたグッデルは、NFLが近いうちに日本に戻ってくる可能性が高いと語った。
「東京がわれわれの開催候補地に入っていることは間違いない。来年になるか再来年になるかは分からないが、そう遠くない将来に実現するだろう」と明かしたグッデルはこう付け加えている。
「これからも優先市場に力を入れていく。その多くではすでに試合を開催しているが、他にも都市はある。今年はサンパウロではなくリオデジャネイロで開催した」
シーズン第1週にサンフランシスコ・49ersがロサンゼルス・ラムズを下したオーストラリア・メルボルンの試合を例に挙げたグッデルは、NFLが時差の壁を越えて展開できることを示したとも話している。
「金曜日の午前10時30分にスタジアムに10万人もの観客が集まった。われわれにとって、本当に素晴らしい経験だった。これによって新たな可能性が広がったと思う。移動についても、チームに悪影響を与えることなく対応できると考えている。こうした試合のひとつひとつから学ぶことがあり、その経験を生かすことで、さらに新しい道が開けていく」
「われわれは世界中で試合を開催していくつもりだ。それが目指している方向だ」
今週初めには、NFLのクラブビジネス、国際事業およびリーグイベント担当バイスプレジデントを務めるピーター・オライリーが、2027年に海外で10試合を開催することを「検討している」と明かしていた。
今季は過去最多となる9試合がアメリカ国外で開催される。内訳はロンドンで3試合、メルボルン、リオデジャネイロ、パリ、マドリード、ミュンヘン、メキシコシティで各1試合となっている。このうち、メルボルン、リオデジャネイロ、パリは今季初めてNFLの試合を開催する都市だ。
東京でレギュラーシーズンの試合が開催されれば初めてのこととなるが、NFLにとって日本はなじみのない開催地ではない。1976年から2005年にかけて、NFLは日本で14試合のエキシビションゲームを開催しており、そのうち13試合が東京で行われた。
日本で最後にNFLの試合が開催されたのは2005年8月のことで、アトランタ・ファルコンズとインディアナポリス・コルツがプレシーズンゲームで対戦。そのわずか数カ月後にはメキシコシティでアリゾナ・カーディナルスとサンフランシスコ・49ersが対戦し、NFL史上初となるレギュラーシーズンの海外開催試合が実現している。
現在、NFLのグローバル・マーケッツ・プログラムにおいて、日本でのマーケティング権を保有しているのはラムズのみだ。
一方、日曜日にスタッド・ド・フランスで開催されるニューオーリンズ・セインツ対ピッツバーグ・スティーラーズ戦は、NFLにとってフランス初開催となる注目の一戦だ。グッデルは、この対戦カードが「光の都」と呼ばれるパリにふさわしいものだと語った。
「セインツはフランスとのつながりがあるという意味で、ここで試合をするのに最適なチームだ。彼らもそのつながりをとても誇りに思っている。文化的な背景や両者の結びつきは、今回のイベントにとって素晴らしいものになると思う」
「それに、スティーラーズがここに来るのも素晴らしいことだ。スティーラーズは世界的なブランドであり、世界中に多くのファンがいる。そして何より、素晴らしいフットボールの試合になるだろう。それも大切なことだ」
スティーラーズは2025年、アイルランドで初めて開催されたNFLの試合に出場し、ダブリンのクローク・パークでミネソタ・バイキングスに勝利している。一方、セインツが過去に出場した海外開催試合は3試合で、いずれもロンドンで行われた。
NFLが進める国際展開にはフラッグフットボールに親しむ機会を広げることや、メディアパートナーとの関係構築も含まれている。
グッデルはローゼンタールとロドリッグとの対談で、これら2つの取り組みについても言及した。
フラッグフットボールについて、グッデルは次のようにコメントしている。
「私にとって最も大きな喜びであり、ある意味ではご褒美だと感じるのは、若い人たちがわれわれのスポーツをプレーしている姿を見ること。このスポーツを通じて得られるものは本当に多い。自信を身につけること、競争する力、困難を乗り越える力などだ。皆さんもご存じのように、われわれのスポーツでは立ち直る力やチームワークが非常に重要になる」
「私には娘が2人いるので、若い女性たちがこのスポーツをプレーしている姿を見るのは、さらにうれしいことだ。特に、誰もが成長する過程で経験する難しい時期に、スポーツは自分自身をより深く理解し、自信を持つための助けになると思う」
「私はフラッグフットボールがこのスポーツの未来だと考えている。男性も女性も競技に参加しているし、場合によっては男女が一緒にプレーしている。そうした姿を見るのも楽しい。誰もが参加しやすいスポーツであり、子どもたちがフットボールという競技をより深く理解する機会になる。そして、それ以上に大切なのは、自分自身について理解を深めることができるという点だ」
また、グローバルなメディアパートナーシップについては次のように述べた。
「メディアとのパートナーシップも、スポンサーシップも、実際に試合を開催することも、すべて重要だ。ただし、それぞれが連携し、一体となって機能しなければならない」
「結局のところ、アメリカ国内でも同じだが、ファンがNFLに触れる機会を最も広く提供してくれるのはメディアパートナーだ。皆さんもその役割を担っている。メディアを通じて、ファンは試合や選手、戦略、リーグで起きていることについて、より多くを知ることができる」
「だからこそ、メディアパートナーシップはわれわれにとって極めて重要だ。できる限り多くの優れたメディアパートナーと協力し、世界中のファンに情報を届けたい。そして、ファンがどのプラットフォームで視聴する場合でも、可能な限り最高の体験を提供できるようにしたいと考えている」
2026年のNFLパリゲームは日曜日の東部時間9時30分【日本時間25日(日)22時30分】にスタッド・ド・フランスでキックオフを迎える。
今後のインターナショナルゲームズはシーズン第9週にマドリードで開催するシンシナティ・ベンガルズ対ファルコンズ戦、シーズン第10週にミュンヘンで開催するニューイングランド・ペイトリオッツ対デトロイト・ライオンズ戦、そしてシーズン第11週にはメキシコシティでバイキングス対49ers戦が予定されている。
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