今シーズン、リーグ全体を通しても文句ない成績を収めたオークランド・レイダースの攻撃陣だったが、どうやらチームはその指揮を執った攻撃コーディネーター（OC）を新しくするようだ。

『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートは現地10日（火）、レイダースOCビル・マスグレイブが来シーズンはチームに戻らない予定だと報じた。マスグレイブが率いた攻撃陣はトータル獲得ヤード数でリーグ全体6位、得点数では7位にランクイン。負傷するまでMVP候補に数えられる活躍を見せていたクオーターバック（QB）デレック・カーの存在もあり、レイダースはレギュラーシーズンを12勝4敗としていた。

マスグレイブが在籍した2年間でカーは2度プロボウラーに選出され、8,000ヤードに迫る数字と60タッチダウンも記録している。この間のインターセプトはわずか19回にとどまった。

ラポポートによると、マスグレイブの2年契約は満了し、チームが契約延長をすることはなかったとのこと。デトロイト・ライオンズ、バッファロー・ビルズを経て2015年からレイダースQBコーチに就任したトッド・ダウニング（Todd Downing）が新OCに任命される可能性が高いとラポポートは伝えている。また、複数球団がOCマスグレイブの獲得調査に乗り出していることも判明した。

来シーズンのヘッドコーチ（HC）がまだ決定していない球団が5つあり、それに付随して、その他コーチ陣にも空きのあるチームはかなり多く存在する。攻撃陣をリーグトップ10にまで導いた才能あるOCが職探しの状態になるのは驚きの事態だが、言い換えれば、マスグレイブにとって最良の選択肢となる球団が多数残っているということだ。

レイダースに所属する以前、マスグレイブはフィラデルフィア・イーグルスでQBコーチを務めていた。1998年以降、マスグレイブはOCまたはQBコーチを続けてきている。

若きQBが中心となる攻撃陣に変化をもたらすのは常にリスクを背負うが、HCジャック・デル・リオは残りのスタッフにかなりの自信を持っているようだ。