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ペイトリオッツ戦ではミスが“敗戦に直結”とテキサンズHCオブライエン

2017年01月11日(水) 10:46

ヒューストン・テキサンズのビル・オブライエン【AP Photo/Eric Christian Smith】

今週末にニューイングランド・ペイトリオッツとの大一番を控えるヒューストン・テキサンズ。ヘッドコーチ(HC)のビル・オブライエンはこの試合でチームに完璧さを求めているわけではない。しかし、それに準ずるレベルでのパフォーマンスが必要とされるのは明白だろう。

現地9日(月)、オブライエンはチームの公式サイトを通じて「基本的なプレーを確実に決め、堅実にいかねばならない。隙を見せれば一発で仕留めてくるのがペイトリオッツだ。われわれはうまくプレーし続ける必要がある――完璧とまでは言わないが――守備陣、攻撃陣、スペシャルチーム、どこをとっても簡単なミスは許されない」と語った。

ペイトリオッツで攻撃コーディネーター(OC)を務めたこともあるオブライエンは、クオーターバック(QB)のトム・ブレイディを筆頭とする敵チームの強さについては認識済みだ。

オブライエンはブレイディに関し、「彼はどんな相手とも戦い抜いてきたし、どんなチームメイトとも試合をこなしてきた。素晴らしいQBだよ。彼が相手ともなれば、とても難しい試合になることは間違いない。われわれが1番にやるべきなのは、皆が任された自分の仕事をこなすことだ。ゲームの中で自分の役割を理解し、プレーごとに自分がどう動くべきかを判断することが重要だ」と話している。

ペイトリオッツ本拠地で開催されるこの試合で万が一テキサンズが勝利を収めれば、NFLプレーオフ史上でも歴史的な番狂わせになるだろう(スーパーボウルは除外)。一番最近の番狂わせと言えば、おそらく、1996年の地区ラウンドでジャクソンビル・ジャガーズがテレル・デービス率いるジョン・エルウェイ時代のデンバー・ブロンコスを30対27で下した試合だろう。

相手チーム内部を知っていたオブライエンにとって有利な面も多々あるはずだ。3番手QBを先発させざるを得なかったオークランド・レイダースとは違い、今回の相手は最大限の注意を払って臨むべき相手である。レイダース戦では先発したQBブロック・オズワイラーが試合に慣れ、冷静さを見せた際に、オブライエンはワイドレシーバー(WR)ディアンドレ・ホプキンスにパスを出すように指示。当初に戦略として立てていたプレーが見事に遂行された瞬間であった。オズワイラーがその実力を発揮し出したのはランゲームの中でタイトエンド(TE)にパスを投じながら淡々と数ドライブを経た後だった。

難しいとされるのはオズワイラーがパスを投じやすいスペースを見つけることであり、それを60分間継続して行うことである。この課題をクリアできれば、テキサンズも完璧に近い形を目指せるはずだ。ペイトリオッツ相手に勝利を挙げるのは容易なことではない。