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進化したパッカーズがカウボーイズにリベンジを挑む

2017年01月11日(水) 09:57

グリーンベイ・パッカーズのアーロン・ロジャース【AP Photo/Mike Roemer】

プレーオフ進出チームの中でも今、最も熱いグリーンベイ・パッカーズが現地15日(日)、今シーズン13勝3敗と圧倒的な力を見せつけてきたダラス・カウボーイズと一戦を交える。

10月に行われたカウボーイズ戦でパッカーズは30対16と大差で破れているが、この頃のパッカーズとそれ以降のパッカーズとでは全くと言っていいほどチームの様相が異なる。

パッカーズのヘッドコーチ(HC)マイク・マッカーシーは9日、『Dallas Morning News(ダラス・モーニング・ニュース)』に「われわれはあの時よりも経験を積んだ。いろいろな選手を起用したし、今週末がその集大成になると期待している・・・タフな試合が予想されるが、準備は着実に進んでいる」と述べた。

さらに、マッカーシーは「相手がホーム側ということで、それについてもしっかりとした対策を講じて勝利をもぎ取るつもりだ。われわれは戦う集団である。以前、彼らと対戦した時よりもわれわれははるかに進歩している」とも語っている。

最近のパッカーズは7連勝を決めており、2010年以来ここまで熱い形でポストシーズンに臨むことはなかった。プレーオフ初戦のニューヨーク・ジャイアンツ戦、4タッチダウンを決めたクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースはピックなしのアテンプト数を285までに伸ばしている。日曜日のロジャースに非の打ちどころはなかった。

5連続パントとスロースタートを切ったジャイアンツ戦ではあったものの、全ての流れを変えたエースQBロジャースについて、マッカーシーは「間違いなく最高の出来栄えだった」と絶賛している。

現在のパッカーズにとって気がかりなのはスターワイドレシーバー(WR)ジョーディ・ネルソンのステータスだろう。ネルソンはジャイアンツ戦で少なくとも2本の肋骨(ろっこつ)を骨折しており、今週末の地区ラウンドに出場する可能は高くなさそうだ。

しかし、ネルソンが負傷離脱した後にはランドール・コブとダバンテ・アダムスの2人のWRが合計13キャッチ、241ヤード、4タッチダウンと暴れまわった。

レフトガード(LG)レーン・ テイラーは「シーズン開幕当初、プレーメーカーは片手で数えられるほどしかいなかった。だけど、今は若い選手も良いプレーを生み出している。皆がプレーメーカーになっているんだ。俺たちはどんどん良くなっている」と語った。

誰にも止められそうにない波に乗るこのチームに待ったをかけるのは、当然、ダラス・カウボーイズだ。これまでに負傷者の続出などあらゆる困難を乗り越えてきたカウボーイズは、1990年台以来のスーパーボウル制覇に向けてパッカーズの前に悠然と立ちはだかる。

ワイルドカードゲームではがっかりするような内容の試合も目立ったが、今週日曜日に開催されるカウボーイズ対パッカーズ戦は今季プレーオフの中でも指折りの熱い試合となるのは間違いない。両者が高まった期待に応えてくれることを祈るばかりだ。