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競技委員会共同委員長が2026年にタッシュプッシュ禁止案は提起されないと予想

2026年02月24日(火) 11:30

リッチ・マッケイ【AP Photo/Mike Stewart】

昨年に最も議論が絶えなかったテーマの1つが、2026年には話題にすら上らない可能性がある。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のジュディ・バティスタによると、NFL競技委員会共同委員長のリッチ・マッケイが現地22日(日)に、今オフシーズン中にタッシュプッシュの禁止案が提起されるとは予想していないと明かしたという。

『ESPN』によれば、マッケイは「現時点でチームからの提案は確認していない。だから、想定はしていないが、これからどうなるかは分からない」と述べたという。

昨年の今頃はグリーンベイ・パッカーズが禁止案を提案したことで議論に発展。プレー存続の賛否を巡る議論は春を通じて続き、パッカーズはより包括的な改訂案を提出するに至った。また、5月下旬にタッシュプッシュプレーの存続が僅差で認められた際には、あるチーム(フィラデルフィア・イーグルス)がソーシャルメディアの公式アカウントでそれを祝う一幕もあった。

イーグルスが活用したことで広く知られるようになったこのプレーは、過去4シーズンで使用頻度とバリエーションが増加しており、クオーターバック(QB)の代わりにより大きな体格のタイトエンド(TE)にスナップを受けて突進する役割を任せるチームも出てきている(シアトル・シーホークス、ピッツバーグ・スティーラーズ、パッカーズ)。また、タッシュプッシュを仕掛けるように見せかけて相手ディフェンスを欺き、代わりにスイープやエンドアラウンドを実行する工夫を凝らすチームもあり、ロングランでの得点につながる場面も時折見られた。

このプレーを最も声高に批判していたコーチの1人であるバッファロー・ビルズの元ヘッドコーチ(HC)ショーン・マクダーモットが、1月にプレーオフで勝利を収めるためにこのプレーを採用したのはおかしな話だ。マクダーモットはワイルドカード週末のジャクソンビル・ジャガーズ戦でスターQBジョシュ・アレンにこのプレーを1度だけでなく2度も実行させ、決勝タッチダウンにつなげた。マクダーモットが選手の安全を理由に排除すべきだと公然と主張していたにもかかわらず、ビルズは2024年シーズンと同様に2025年もこのプレーを多用していた。

昨年、タッシュプッシュに関する議論は徐々に激しさを増し、頻度が高まっていった。その結果、リーグのオーナー間としては異例とも言える激しい論争に発展。最終判断が下されたとき、この問題はプロフットボールのルール変更というよりも、むしろ議会での深夜の採決のような様相を呈していた。

僅差でプレーの存続が決まった後も議論は収束せず、シーズン中に議論の内容は変化し、オフェンシブラインマン(OL)による潜在的なフォルススタートにも異例の注目が集まるようになった。

疲労も時には必要なものかもしれない。フットボール関係者の多くは2026年にQBスニークの一種であるタッシュプッシュの合法性について議論するのにうんざりしており、今後の数カ月ではより重要な課題に取り組みたいと考えているようだ。今オフシーズンに多くのルール変更案が出るとは予想していないとつけ加えたマッケイは、「ゲームは良い状態にある」とバティスタに語っている。とはいえ、果敢なチームが1つか2つ、新たな提案で波風を立てる時間はまだある。

【RA】