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ジュリアン・エデルマンがペイトリオッツ殿堂入り、37人目のメンバーに

2025年05月06日(火) 09:11


ニューイングランド・ペイトリオッツのジュリアン・エデルマン【AP Photo/Matt Slocum】

ジュリアン・エデルマンがニューイングランド・ペイトリオッツの歴史に正式に名を刻むことになった。

ペイトリオッツは現地5日(月)、長年にわたってチームで活躍したワイドレシーバー(WR)ジュリアン・エデルマンがファン投票によりペイトリオッツ殿堂入りし、通算37人目の殿堂メンバーとなったことを発表した。

ペイトリオッツのオーナー、ロバート・クラフトは声明で「ジュリアン・エデルマンは、フランチャイズ史上でも屈指の成功を成し遂げた選手の1人だ。本来のポジション以外でNFLロースター入りを勝ち取った選手はほとんどいない。ジュリアンは7巡目指名でそれを成し遂げただけでなく、キャリアを通じてチーム史上2位のレシーブ数を記録し、3度のスーパーボウル制覇を経験、そのうち1回はスーパーボウルMVPに輝いた」とコメント。

「ジュールス(エデルマン)以上に自分の技に打ち込み、スキルを磨き続けた選手はいない。ライン際での爆発力、カットの鋭さ、キャッチ後の粘り強さは、彼を最も守りにくい選手の1人にした。大一番でのクラッチキャッチと、全体的なタフさがゆえに、ファンの人気も高かった」

エデルマンのフットボールキャリアは、まさに異色の道をたどった。カリフォルニア州サンマテオのジュニアカレッジで、ゼロ評価のデュアルスレット型クオーターバック(QB)としてスタートを切った後、ケント州立大学に転校。QBとしての活躍ぶりから、少なくともひとつのNFLチーム――ニューイングランド・ペイトリオッツ――の目にとまり、2009年ドラフト7巡目で指名を受けたが、すぐにレシーバー転向を指示され、プロキャリアを歩むことになった。

エデルマンのキャリアは当初ゆっくりとしたスタートだったが、やがてレシーバーとしてのスキルを磨き、トム・ブレイディにとって信頼できるターゲットへと成長。12シーズンで3度の1,000ヤード超えを達成し、レギュラーシーズン通算620キャッチ、6,822ヤード、36タッチダウンを記録。さらにポストシーズンでは118キャッチ、1,442ヤード、5タッチダウンを挙げ、第51回スーパーボウルにおけるアトランタ・ファルコンズ戦での伝説的なキャッチなど、数々の名場面を生み出した。

引退時点で、エデルマンがペイトリオッツ殿堂入りするのは時間の問題と見られていた。2025年初頭にオーナーのロバート・クラフトによって貢献者に選出された元ヘッドコーチのビル・パーセルズと共に、クラブの殿堂に加わることになる。正式な殿堂入り式典の日程は現時点では発表されていない。