負傷によってキャリアが一時的に停止しているガード（G）ランドン・ディッカーソンが、スーパーボウル王者フィラデルフィア・イーグルスのためにバーテンダー役を務め、冷たい飲み物を振る舞った。

イーグルスはディッカーソンが本来の仕事に復帰するのを心待ちにしている。

現地14日（木）、クリーブランド・ブラウンズとの合同練習の終了時に、ディッカーソンは半月板の手術を受けた右膝に装具を着けた状態で選手たちにビールを配った。3度のプロボウル選出を誇るディッカーソンは、少なくともトレーニングキャンプ終了まで離脱が見込まれている。

ディッカーソンは日曜日にリンカーン・フィナンシャル・フィールドで行われた公開練習の終盤に負傷した。復帰時期は未定で、今週の練習ではブレット・トスがレフトガード（LG）としてファストチームの練習に参加している。

トスはプレシーズン第2週の土曜日に予定されているクリーブランド・ブラウンズ戦にも先発出場する可能性が高い。

トスは「何を求められても積極的に引き受けて、全力を尽くすつもりだ。これまでの選手が築いてきた基準を満たすパフォーマンスを発揮したい」と話している。

それ以降のことは何も保証されていない。イーグルスは9月4日（木）に優勝旗を掲げて臨むダラス・カウボーイズとのシーズン開幕戦までにディッカーソンが復帰することを期待している。

ヘッドコーチ（HC）ニック・シリアニは「どのポジションの先発選手も控え選手も名前を挙げる必要はない」と述べ、「ブレットはいい仕事をしている。そのポジションの層の厚さも気に入っているし、選択肢があることも分かっている。ただ、ブレットについて聞かれたので答えると、ブレットは非常にいい仕事をしており、多才さも兼ね備えている」と続けた。

イーグルスのライトタックル（RT）レイン・ジョンソンはトスがその役割を果たすことに引き続き自信を示した一方で、ディッカーソンがシーズン終盤まで欠場する見込みがないことに安堵（あんど）の表情を見せた。

「心配したけど、最善のシナリオになってよかった。間違いなく、ランドンはフットボール界で最高のガードの1人だ」とジョンソンはコメントしている。

陸軍士官学校出身のトスがイーグルスに所属するのは3回目のことであり、在籍期間のほとんどを練習生として過ごしてきた。

イーグルスの攻撃コーディネーター（OC）ケビン・パトゥーロは「彼は本当に頭の良い選手で、細かい部分までよく理解している」と語り、「多くのポジションを理解しているし、複数のポジションでプレーでき、何かあったときに代役を務められるような選手がいるのは素晴らしいことだ。そこが彼の最大の強みだと思うし、彼はしばらくこのシステムを経験してきた」と続けている。

記事提供：『The Associated Press（AP通信）』

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