レイブンズがベテランKジャスティン・タッカーを放出、マッサージセラピー中の不適切行為疑惑でNFLが調査中
2025年05月06日(火) 08:56
ボルティモア・レイブンズは現地5日(月)、13シーズンにわたってチームに在籍したベテランキッカー(K)ジャスティン・タッカーをリリースしたと発表した。タッカーは現在、マッサージセラピー中の不適切行為の疑惑に関連してNFLの調査を受けている。
タッカーは2012年シーズンからレイブンズに在籍していた。ボルティモアのジェネラルマネジャー(GM)であるエリック・デコスタは今回のリリースについて「フットボール面での決断」だと説明している。
デコスタGMは声明の中で次のように述べた。
「フットボールに関する決断が非常に困難な場合もあるが、今回はその一例だ。現状のロースターを考慮し、ジャスティン・タッカーをリリースするという苦渋の決断を下した。ジャスティンはレイブンズの歴史において多くの重要で忘れがたい瞬間を作り出してくれた。その信頼性、集中力、情熱、回復力、そして卓越した才能は彼を10年以上にわたってリーグ屈指のキッカーたらしめたと思っている。レイブンズでプレーした期間中の数々の貢献に感謝するとともに、ジャスティンとその家族の今後の活躍を切に願っている」
タッカーに対する疑惑はボルティモア近郊の8つのスパに所属する計16人のマッサージセラピストから提起されたもので、いずれも2012年のルーキーイヤーから2016年までの間に発生したとされている。この疑惑については『The Baltimore Banner(ザ・ボルティモア・バナー)』が今年1月30日に第一報を伝えた。
ただ、タッカー本人は不適切行為を否定している。
タッカーはプロ入り後、5度のオールプロ選出、7度のプロボウル出場を果たしたが、昨シーズンはプロキャリアワーストとなるフィールドゴール22本、フィールドゴール成功率73.3%と不本意な成績に終わっていた。
レイブンズは先のNFLドラフトにおいて、6巡目でアリゾナ大学のタイラー・ループを指名し、タッカーの後任候補を確保している。