今オフシーズンに相当な戦力強化を敢行してきたニューイングランド・ペイトリオッツが、再びかなり興味深い動きを見せている。

現地3日（月）、ランニングバック（RB）エイドリアン・ピーターソンがペイトリオッツを訪問する予定。これは『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートが報じたもの。3月中旬にシアトル・シーホークスを訪れていたピーターソンにとって、チーム訪問はこれで2回目となる。

ヘッドコーチ（HC）ビル・ベリチックほど他のHCと異なる思考で行動を取る者はいないため、先シーズンは悪夢のような成績を残して市場からのけもの扱いされているピーターソンにベリチックがチャンスを与えることにさほどの驚きはない。

ペイトリオッツは今オフシーズン、すでに多才なRBレックス・バークヘッドをフリーエージェントで獲得している。もしピーターソンがペイトリオッツ加入ともなれば、チームの地上戦にまた新たな風が巻き起こるだろう。現段階でペイトリオッツはRBレギャレット・ブラントをチーム構想から外している。

ベリチックにはベテランRBへの賭けに成功した実績もある。2004年、ドラフト2巡目指名権と引き換えにシンシナティ・ベンガルズから当時29歳のRBコーリー・ディロンを獲得。ディロンはその年、1,635ヤード、12得点を記録してフォックスボロのデビューシーズンを華々しく飾った。

スーパーボウル出場の確率が最も高いとされるチームへと加入するためにはピーターソンも多少の減額を受け入れるのだろうか。現在のピーターソンは32歳。自身の体力が尽き果てる前に一度はスーパーボウルに出場したいはずだ。