マーショーン・リンチが“フットボールのフィールド”に戻ってきた。

先週末にシアトル・サウンダーズが主催したサッカーのチャリティマッチに参加したオークランド・レイダースのランニングバック（RB）を務めるリンチはサンダル姿のままピッチに駆け出すと、ボールをゴールネットに揺らす・・・。ただし、ボールはリンチの足で蹴られたのではなく、手で抱えられ、ゴールキーパーとの一対一を制してゴールネットに投げられたのだった。

結局は“抜かれた”ものの、ゴールキーパーの動きは2010年のニューオーリンズ・セインツ守備陣のパフォーマンスを上回っていた、と言えるかもしれない。

リンチのワンマンショーはこれだけにとどまらず、レフェリーからレッドカードを申告されると、レフェリーが持つカードを奪い取り、マーケット・キング（レイダースのパンター）並のパントを披露してボールを遠くへと蹴り飛ばしたのである。

シアトルでこのチャリティマッチを観戦したファンたちは、得点圏における“ビーストモード”のボールさばきを懐かしく、（あるいは悪夢のような記憶）を思い出したことだろう。