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テキサンズ、2年目のDTリーダーに期待

2017年07月05日(水) 10:25

ヒューストン・テキサンズのD.J.リーダー【Matt Patterson via AP】

ディフェンシブライン(DL)の両サイドにスター選手を擁するヒューストン・テキサンズがリーグ最高のディフェンス陣を誇るのは当然だ。

しかしながら、ディフェンシブタックル(DT)D.J.リーダーの名前は馴染みが薄いのではないだろうか。テキサンズ所属の同選手は先シーズンにルーキーとして7試合の先発出場を果たした。オークランド・レイダースとのワイルドカードゲームでタックル(T)メネリク・ワトソンに全く仕事をさせずにクオーターバック(QB)コナー・クックをサックしたのがこのリーダーである。このプレーに関しては記憶している人も多いだろう。

それでもその低い名声をよそに、DLコーチのアンソニー・ウィーバーは2年目の同選手に対する相当な期待を明らかにしている。

地元紙『Houston Chronicle(ヒューストン・クロニクル)』に対してウィーバーは「われわれはD.J.にかなり期待している。みんなも先シーズンのプレーで彼の潜在能力には気付いただろう。他の守備選手もうかうかしてはいられない。先シーズンの結果にはもちろん満足もしているが、自分たちの究極のゴールが何であるかは皆分かっている。毎日全員が施設に来てハードなトレーニングを積んでいる。各選手の頭の中には “どうすればこの課題を乗り越えられるだろうか”、“どうすれば自分たちの目標を達成できるか” といった考えが常にある。特に、練習中のD.J.からはそういった気持ちが全面に出ている」と明かした。

2016年シーズンを最後にNFLでの13年間のキャリアに幕を閉じたビンス・ウィルフォークに代わる選手として、2年目のリーダーはチームからの期待を一身に集めている。ウィルフォークの抜けた穴の大きさは計り知れないが、リーダーの能力にはウィーバーDLコーチを魅了するほど光るものがある。

身長約190cm、体重約152kgの同選手はチャンスを与えられるたびにその期待に応えるパフォーマンスを披露してきた。伝統的な1テクニック・ノーズとしてだけでなく、5テクニックの選手としても活躍できるリーダーは、その任された役割の中でサックを1度ずつ記録している。今シーズンの同チームが昨年と同様の守備陣形を敷く頻度は減少する模様だが、先シーズンのテキサンズにとってリーダーの幅広い能力は必要不可欠であったとも言えよう。

同チームのDLには激しいタックルで知られるクリスチャン・コビントンやジャデベオン・クラウニー、そして、J.J.ワットといった最強のメンツがそろっている。クラウニーとワットの2人の実力は誰もが知るところゆえ、今シーズンもテキサンズ守備陣がリーグトップに君臨するためにカギとなるのはリーダーとコビントンがいかに実力を発揮するかだろう。

ウィルフォークの下で経験を積み、同DLコーチからもお墨付きを得たリーダーと共に、今シーズンのテキサンズはまた鉄壁の守備陣を築くことになる。