ジェッツが2027年ドラフト6巡目指名権と引き換えにQBフィールズをチーフスにトレードへ
2026年03月17日(火) 08:48
クオーターバック(QB)ジャスティン・フィールズが新たなチームへ移籍することになった。
現地16日(月)、ニューヨーク・ジェッツが2027年ドラフト6巡目指名権と引き換えにフィールズをカンザスシティ・チーフスにトレードすると、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが報じた。
ペリセロによると、ジェッツはこの取引において、2026年にフィールズに保証することになっていた1,000万ドル(約15億9,198万円)のうち700万ドル(約11億1,439万円)を負担するという。このトレードはジェッツが先週にベテランQBジーノ・スミスを獲得したことを受けて決まった。
一見すると、ジェッツが先発として期待に応えられなかったQBをまた1人手放しただけのように見える。フィールズはジェッツで劇的な好スタートを切り、シーズン第1週は激戦の末に34対32でピッツバーグ・スティーラーズに敗れたものの、パス22回中16回を成功させて218ヤード、タッチダウン1回を記録し、さらに2回のタッチダウンランを挙げるという活躍を見せた。しかし、シーズン初戦の後は大きく苦戦し、成績が著しく低下。その結果、1年目のヘッドコーチ(HC)アーロン・グレンはフィールズをベンチに下げてベテランQBタイロッド・テイラーを起用した。シーズン終盤にはフィールズが膝のケガで故障者リザーブ(IR)入りしていた中でブレイディ・クックが先発を務めており、ジェッツが2025年3月に2年4,000万ドル(約63億6,792万円)の契約を結んだフィールズから手を引くことは十分予想できることだった。
しかし、この取引は最終的に双方にとって有益なものとなる可能性がある。ジェッツは数シーズンにわたって不安定だったポジションを立て直すことを期待してベテランのスミスを獲得するという低リスクの動きに出て、そのうえで4月を迎えるかなり前の段階でフィールズとの決別を円滑に進めるための相手を見つけ出し、取引を成立させるために保証額の大部分を引き受けた。一方、チーフスはQBパトリック・マホームズを中心に構築され、彼に依存しているアンディ・リードHCのオフェンスに、プレースタイルや身体能力がうまく適合する経験豊富な控え選手を迎えることになる。
12月15日に膝の重傷に見舞われたマホームズの復帰時期が不透明な中、チーフスは信頼できる第2のクオーターバックを必要としていた。かつてドラフト1巡目指名を受けたフィールズはキャリアを通して苦戦の連続だった(先発として16勝37敗)が、たとえ先発機会が数試合に限られるとしても、キャリアを立て直すための最良の環境があるとすれば、それはカンザスシティだと言える。
悲惨な結果に終わった2025年レギュラーシーズンの最終月に、チーフスは信頼できるバックアップ選手がいないことを認めざるを得ない状況に陥った。ガードナー・ミンシューはマホームズの代役として初先発した試合のわずか数プレー目で負傷(その後、3月にアリゾナ・カーディナルスへ移籍)し、クリス・オラドクンは弱小のラスベガス・レイダースに敗れたシーズン第18週の試合で悪夢のようなパフォーマンスを見せたことで、2026年にバックアップの座を得る可能性はほぼなくなった。
フィールズはチーフスにとってリスクが少なく、予想外の伸びしろも期待できる存在となるだろう。リードHCが、フィールズがついにプレーの安定感を獲得するために必要としていた導き手になるのかどうかに注目だ。
【RA】



































