先日、エースクオーターバック（QB）ジョー・フラッコが負傷離脱するというアクシデントが発生したボルティモア・レイブンズ。いまだ同QBの復帰時期が未定であるレイブンズはバックアップQB陣に慌ただしい動きを見せている。

ヘッドコーチ（HC）ジョン・ハーボーは現地5日（土）、『ESPN.com』に対して「ジョーは毎日良くなってきている」と語り、「もちろん、彼が戻ってきてからのプランは用意してある。ただ、いつ復帰できるかについてはまだ聞かされていない」と明かした。

レイブンズファンからしても、チームのエース復帰が未定のままではさぞかしフラストレーションも溜まるだろう。しかしながら、フットボール選手にとって腰の故障ほど不明瞭なものはなく、QBによる同箇所の故障は特にそうだ。2015年のレイブンズはフラッコ不在の中で5勝11敗と低迷しており、この悪夢を二度と起こさぬように同チームはエースQBに対して過度なまでに慎重な動きを見せるだろう。

すでにレイブンズの今夏は騒々しいものとなっている。攻撃陣の要であってもトレーニングキャンプ中の故障により戦闘不能となった者はフリーエージェント市場に放出される可能性もある。ロースターカットの日付まではまだ時間があるため、レイブンズにとって最も賢明な手段はQBフラッコをチームにとどめ、ケガが癒えるのを待つことだろう。