デンバー・ブロンコスがクオーターバック（QB）ポジションの問題解決に向けて多額の投資を行うとされる中、どうやらそのしわ寄せはディフェンス選手が受けることになりそうだ。

この余波を直に受けているのはベテランコーナーバック（CB）アキブ・タリブのようだ。『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートは現地28日（水）、タリブのロースタースポットに赤信号が灯っていると伝えた。

「アキブ・タリブのロースタースポットが危険な状況にある。ブロンコスが今週に彼のトレード話を持ち出しても驚きはしないだろう。・・・（中略）各チームともタリブが大型契約を結んでおり、彼が本当に優れた選手であることを認識している。彼らは過去数年にわたってタリブの動きを見てきている。年齢を重ねてはいるものの、彼のプレーには衰えが見えていない。ブロンコスが市場でどのようなオファーを提示されるのかは見ものだ。ブラッドリー・ロビーをチームに保持するブロンコスがそれに対してどのようなディフェンスを見せるのかも興味深いところ。チームは生え抜き選手の内でもベストと言えるロビーにコーナーを任せ、少しの若返りと改善を図ることも可能だ」

32歳のCBを放出することでチームは1,100万ドル（約11億7,000万円）のキャップスペースを生み出すことができる。

年を重ねてはいるものの、CB界ではいまだにトップクラスに君臨するタリブ。屈強な肉体を生かすタリブには大きなワイドレシーバー（WR）を相手にしても競り勝ち、ボールを奪取できるという強みがある。

ブロンコスにとってタリブの放出はプレーに関連したものではなく、むしろトレードやリリースによって生まれる“マネー”の問題になるだろう。ブロンコスはブラッドリー・ロビーという天然素材のおかげでタリブとの別れに寛容な態度を示せているのだ。

タリブが実際に市場に登場した場合、タレントを備えたCB獲得を望む多数のチームからひっぱりだことなるのは間違いない。NFLネットワークのマイク・ガラフォロはタリブの将来的なセーフティ（S）へのコンバートの可能性がよりその価値を高めるだろうと指摘する。

ガラフォロはこのように語った。

「タリブがキャリアのどこかの時点で他のコーナーバックらと同様にセーフティへとスイッチするのを見てみたい。彼はそれができる体格だ。最終的にはそのポジション変更が行われるだろうとの声が多くあるのも知っている。 “君にはこのポジションを始めてもらいたい。わがフランチャイズとしては君を長期で確保したいので、セーフティとして前よりも良い給与を支払おうではないか”　と、彼に対して言うチームも出てくるはずだ」

いずれにせよ、まずはブロンコスが本当にタリブを手放さなければ始まらない。ジェネラルマネジャー（GM）のジョン・エルウェイがカーク・カズンズ獲得を狙うとされる中、タリブの状況は今後数週間のうちに変化することが予想される。

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