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引退を決意するジェッツRBフォルテ

2018年03月01日(木) 11:41


ニューヨーク・ジェッツのマット・フォルテ【AP Photo/Bill Kostroun】

現地28日(水)、ニューヨーク・ジェッツのランニングバック(RB)マット・フォルテが『Twitter(ツイッター)』上で10年のプロキャリアに終止符を打つことを発表した。

フォルテはこのように投稿している。

「過去10年にわたって、プロ選手として6歳から憧れていた大好きなゲームに出場する幸運に恵まれてきた。だが、いろいろな事を考えた結果、このタイミングでNFLを引退することに決めた。これまでにいたたくさんの選手たちと同様、NFLでの試合が多くの意味で自分の人生をより魅力的にしてくれた。リーグにおけるキャリアは神からの奇跡的な授かりものに他ならず、神のために捧げてきたものだ。フィールド上での記憶やロッカールームでできた親友たちとの思い出をこれからもずっと大切にしていきたい」

ジェッツで2シーズンを過ごした32歳のフォルテは、昨年度はケガの影響もあって4試合の出場にとどまった。2017年度には381ラッシングヤードと293レシーブヤード、3タッチダウンを記録したフォルテだが、ジェッツ1年目には813ラッシングヤード、7タッチダウンをマークしていた。

フォルテの全盛期はおそらく、シカゴ・ベアーズ時代だろう。2008年にテューレーン大学を卒業したフォルテはベアーズから全体44位で指名を受けてプロ入りし、ルーキーイヤーからデュアルスレッドのバックを務め、238ヤード、8タッチダウンを記録してブレイクを果たした。

6シーズンで1,000ラッシングヤード超えを4度も成し遂げ、2011年と2013年にはプロボウルにも選出されたフォルテ。キャリアハイをマークしたのは2013年のことで、この年のフォルテは1,339ヤード、9タッチダウン、447レシーブヤードと最高のシーズンを送っている。

ベアーズのジェネラルマネジャー(GM)ライアン・ペースは2015年以降、成績にかげりが見え始めたフォルテとの再契約を結ばず、ジェッツとの3年契約を容認した。フォルテは8,602ランヤード、4,116レシーブヤード、12,718スクリメージヤード、100ヤード超えの試合24回、1試合平均106スクリメージヤード、1試合最低150ヤードのスクリメージヤード25回と、数々の圧倒的記録を残して殿堂入りを果たしたウォルター・ペイトンに次ぐチーム史上2番目のRBとしてその名を刻んでいる。

2016年からジェッツのバックとして活躍を期待されたフォルテだが、ベアーズで残した数字を新天地でも残すことはできなかった。フォルテは昨シーズンも膝の故障に悩まされ、ニューイングランド・ペイトリオッツとの最終戦を終える前には故障者リスト入りしていた。

『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、9,796ラッシングヤードを積み上げたフォルテはリーグ史上33位にランクインし、75タッチダウンに加えてキャリア通算のスクリメージヤードは14,468ヤードでリーグ28位にランクしている。フォルテがプロ入りして以降、フォルテが記録した2,910タッチ以上をマークしている選手は現れていない。

NFLリサーチは『Twitter(ツイッター)』でこのように投稿した。

「過去10年間でマット・フォルテよりもスクリメージヤードを積み上げたプレーヤーはいない」

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