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ランドリー、アジャイに続いてドルフィンズがDTスーも放出か

2018年03月13日(火) 10:21

マイアミ・ドルフィンズのエンダマカン・スー【Al Messerschmidt via AP】

ジャービス・ランドリーとジェイ・アジャイを放出したマイアミ・ドルフィンズのチーム改編がさらに続きそうだ。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは現地12日(月)、ドルフィンズがオールプロ3度出場のディフェンシブタックル(DT)エンダマカン・スーをリーグ新年度が始まる今週水曜日を前にリリースする可能性が浮上していると報じた。

『NFL Research(NFLリサーチ)』によれば、わずか3年前に6年1億1,400万ドル(約153億円)の超大型契約を結んだスーをリリースすることでドルフィンズには2,220万ドル(約23億6,000万円)のキャップペナルティが科されることになる。おそらく今週の水曜日を前に現実のものとなるだろうが、6月1日(金)よりも前にスーがリリースされた場合には2,220万ドル中の910万ドル(約9億7,000万円)分のデッドマネーが2018年度のキャップにカウントされる一方で、1,310万ドル(約14億円)は2019年度のキャップにカウントされることとなる。

ロサンゼルス・ラムズとのトレードでロバート・クインによる1,140万ドル(約12億1,000万円)のキャップヒットを引き受けたことを考慮すると、ドルフィンズの今回の動きは合理的ではない。

それでも、ランニングバック(RB)のアジャイをドラフト4巡目指名権とのトレードで安売りし、ワイドレシーバー(WR)のランドリーをもドラフト4巡目と7巡目指名権で放出したことを踏まえれば、ドルフィンズは選手のパフォーマンスよりもチーム運営的側面からスーのリリースに動いていると見られる。

ダブルチームを相手にすることも多かったスーだが、ドルフィンズでは15.5サックと181トータルタックルを記録した。2010年以降でスーがDTとして積み上げた51.5サックはリーグ2位で、147回のクオーターバック(QB)ヒットは1位、381.5回のトータルプレッシャーが2位、そして、103回のタックルフォーロスもリーグ1位の記録となっている。

昨シーズン途中にフィラデルフィア・イーグルスへと移籍したアジャイは幸運だったと言えよう。ランドリーもまた、クリーブランド・ブラウンズでの活躍を誓っている。近くリリースされるだろうスーも、今週後半からオープンするフリーエージェント(FA)市場で彼らと同様に新たなチャンスを享受する可能性が非常に高まっている。

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